単行本
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問いのない答え

長嶋 有

  • 定価:本体1,450円+税
  • 発売日:2013年12月09日
  • ジャンル:小説
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作品紹介

なにをしていましたか?
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に――様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。


震災発生の三日後、小説家のネムオはtwitter上で、「それはなんでしょう」という言葉遊びを始めた。一部だけ明らかにされた質問文に、出題の全容がわからぬまま無理やり回答する遊びだ。設定した時刻になり出題者が問題の全文を明らかにしたとき、参加者は寄せられた回答をさかのぼり、解釈や鑑賞を書き連ね、画面上に“にぎやかななにか”が立ち上がるのだ。最近ヘアスタイリストと離婚したばかりの「カオル子」、ボールベアリング工場勤務の「少佐」、震災を機に派遣社員をやめた「七海」、東京郊外の高校に転校してきたばかりの美少女「蕗山フキ子」……気晴らしの必要な人だけ参加してくださいという呼びかけに集まったのは、数十人の常連だった。グラビアアイドルに取材する者、雑貨チェーン店の店長として釧路に赴任する者、秋葉原無差別殺傷事件の犯人に思いをやる者、亡き父の蔵書から押し花を発見する者、言葉遊びに興じながら、彼らはさまざまな一年を過ごす。そして二〇一二年四月、twitter上の言葉遊びで知り合ったある男女の結婚を祝うため、たくさんの常連たちが一堂に会することになり――。

書評・インタビュー

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担当編集者より
芥川賞作家・長嶋有さんの四年ぶりとなる長篇小説で重要な役割を果たすのは、著者が実際に行うネット上の言葉遊びです。その遊びでは、「問い」は常に「答え」から遅れて現れます(詳しいルールは本編をご参照下さい)。登場人物たちは言葉遊びを通じて緩やかに交流しながら、各々の場所で震災後の日々を過ごす。そして様々な事物に想いを馳せる中で、「問い」に先んじて「答え」が訪れることが現実にもままあると気付くのです――不条理で寄る辺ない生を物語は静かに肯定します。傑作群像劇の誕生です。(SY)
商品情報
書名(カナ) トイノナイコタエ
ページ数 264ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2013年12月10日
ISBN 978-4-16-382830-5
Cコード 0093

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