「神と王」最新刊を読む前に発見されたスメラの手がかり

『古事記』からインスピレーションを得て生まれた新・異世界ファンタジー

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    神と王
    (あるじ)なき天鳥船(あめのとりふね)

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    神と王
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    第1巻
    神と王
    亡国の書

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イラスト・岩佐ユウスケ/デザイン・木村弥世

浅葉なつ 壮大な神話ファンタジー『神と王』刊行記念 第一章全文公開!

お知らせ

作品紹介

この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。

他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。

命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。

「神はなぜ、国を見殺しにした?」

片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。

踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――

二つの宝珠には「世界のはじまり」が記されているという――

主な登場人物

※クリックして全身と詳細をご覧ください!

  • 風天
    風天
    ふうてん
    [22歳]

    大国・斯城国の「さる高貴な御方」の命で弓可留の宝珠「弓の心臓」「羅の文書」を探している。斯城国の国章が刻まれた鏡と片刃の剣を携える。

  • 斯城飛揚
    斯城飛揚
    しき・ひよう
    [32歳]

    大国・斯城の副宰相。天文学、語学、財政学ほか収める才女だが、あらゆるモノを解体・研究する「壊し屋」。

  • 日樹
    日樹
    ひつき
    [21歳]

    薬屋の店員。植物・種の深い知識を持ち、手首に「羽衣」という不思議な生き物を飼いならしている。風天とともに二つの宝珠を探す。

  • 慈空
    慈空
    じくう
    [22歳]

    弓可留国の歴史学者。両親はすでに亡く天涯孤独。弓可留の王太子・留久馬とは兄弟のように育った。国教の四神教を信仰している。

  • 瑞雲
    瑞雲
    ずいうん
    [24歳]

    行商集団「不知魚人」を仕切る頭領の一族。古今東西あらゆる武器に精通する、強靭な肉体とずば抜けた美貌の持ち主。傷を負った慈空の面倒を見る。

羽多留(わったる)
弓可留国28代王。
留久馬(るくま)
弓可留の王太子。
沈 源嶺(じん げんれい)
沈寧国3代王。
沈 薫蘭(じん くんらん)
19歳 沈寧国の王太女。
丈牟西(じょう・むさい)
水の女神・丹内仙女(にないせんにょ)を篤く信仰する小国・丈国の2代目王。
(ささめ)
行き倒れていたところを日樹の祖母に拾われ、以降梯子の闇戸で暮らす。薬草に詳しい。
三実(みつさね)
日樹の祖母。梯子の闇戸の柱石(ちゅうせき)(長)。夫の幹郷(もとさと)とともに、優秀な種術師。干魚の鰭が好物。
ダギ
泛旦国の王。尾の生えた混ざり者で「狗王」と呼ばれる。
浬灑(りしゃ)
ダギ専属の侍女。混ざり者とも分け隔てなく接する。
趠砂(たくしゃ)
泛旦国の参議。先々代の王の頃より仕え、同国の政に絶大な力を振るう。
彗玲(すいれい)
泛旦国の離宮に出入りする素性不明の若い男。王太后の情夫のようだが……。

用語解説

杜人(とじん)
世界に三か所あるという、御柱のある森・闇戸に住む人々。都市部に比べ「文明の劣った種族」とされている。
不知魚人(いさなびと)
世界中を渡り歩く行商集団。国籍を持たず、陸と海の群がある。甲羅を持つ巨大生物・不知魚を飼いならしている。
スメラの伝説
命を生む正神スメラが、人々をいつか『新世界』に連れて行く、と闇戸で言い伝えられてきた。
混ざり者
体に獣のような特徴を持って生まれた者。杜人と同様に忌み嫌われ、差別されている。

神と王の世界

作画・木村弥世

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