作品
懐かしの駄菓子ソースせんべい、全国から消えゆく猿廻しの芸、顧みられなくなったものを贔屓しつつ、粋人との交友を楽しむ。対談三つのほか、八〇年代の随筆をまとめた。(山藤章二)
いまや貴重な史料となった徳川夢声の話の分析に始まる“話術話芸の不徹底的研究”他、芸、俳句、人を現代の語り部が綴るエッセイ集
初天神、四万六千日、餅つきなど、古典落語に息づく日本古来の伝統行事にふさわしい俳句を配し、失われた季節感や下町情緒、温かな人情を鮮やかに甦らせた好エッセイ。(小沢昭一)
絶滅寸前は大道諸芸のみならず、美人、トリモチ等々然りと尋ね求めて全国行脚を続ける芸人・小沢がおくる懐かし風味絶佳の随筆集
人のゆく裏に道あり花の山。世相や流行語、大道芸や落語から、旅・俳句にいたるまで、爽やかにつづった本領発揮の最新エッセイ集
昭和初期に東京に生まれた庶民の子供の、幼年期から軍国少年への過程。そして迎えた、敗戦から戦後へ。喉元過ぎればになりがちな自分史を辿りつつ、激動の時代を綴る。(川本三郎)
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