作品
はち巻岡田、紬屋吉平、金田中、ゑり円――女手ひとつで生き抜いた老舗のお内儀や経営者二十三人にインタビューし、“銀座の女”の生き方を温かい目で見つめる。
十数年かけて一流デザイナーへの階段を昇りつめてきた志津子には、人に知られれば一瞬のうちにその地位を失うことになる悪夢のような生い立ちがあった。(鶴岡冬一)
若い女性にとって大都会とは何か。ふるさととは何か。津和野に生れ育った少女が、東京で就職し、さまざまな経験をしながら大人へ成長してゆく過程を描く長篇。(松本徹)
革命幻想と不毛の恋を描いた柴田翔氏の「されどわれらが日々—」、女性の心理の襞を精緻に彫琢した津村節子氏の「玩具」など、文学の醍醐味を充分に満喫できる六佳作
越前焼の名陶工の孫娘が、遍歴の果てに故郷に舞い戻ったのは、一度は捨てた焼物作りに真の生きがいを見出したからであった。土に挑戦する女の姿を、濃やかな筆致で謳い上げる。
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