作品
どこで命を終るのも運です——原稿用紙の走り書きは遺言だった。死の予感と家族への愛があふれたその内容を実妹が詳細に解説する
神社の鳥居の狛犬のように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕を、太平洋戦争をひかえた世相を背景にあざやかに描いた長篇
小説、エッセイ、映画、演劇、落語、漫才などを素材に、夏目漱石から「仁義なき戦い」、ビートたけしまで、何でもありの文章読本
神社に並んだ一対のコマイヌのように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕が織りなす情景を、太平洋戦争をひかえた世相を背景に描き、著者が最も愛着を抱いた唯一の長篇。
昭和四年巳歳生まれ、八白土星、射手座。二十一年前に不意に喪われた向田邦子の全魅力を初公開秘蔵写真と妹の言葉でふりかえる
作家、医師、軍人、画家など、斯界の名士たち二十三人の鮮やかにして人間味溢れる生き方。大岡昇平、向田邦子、硲伊之助、榊原仟等
怒鳴る父、殴る父、そして陰ではやさしい心遣いをする父、誰でも思い当たる父親のいる情景を爽やかなユーモアを交えて描いて絶賛された著者の第一エッセイ集。(沢木耕太郎)
永井荷風、向田邦子、吉田健一ら、食に一家言を持ち続けた“食いしん坊”52人の軌跡。グルメの元祖、ここにあり!!
原稿用紙に走書きされたメモは遺言だった。事故死の予感と家族への愛があふれているその内容を、実妹が詳細に解説した感動の一冊
風船ガムから浮びあがる子供の頃の情景、レモンをめぐるOL時代の経験。食物によって呼びおこされた思い出を綴る珠玉のエッセイ
傲慢な舅と夫、生さぬ仲の二人の息子に仕えて十三年、家族の心に先妻が入りこんでいることを知った後妻は……。向田ドラマの傑作
桃太郎のように元気で身体も大きな娘の結婚相手は大男の日本男児と夢見ている頑固親父。だが、娘の恋人は……。抱腹の向田ドラマ
没後十八年、今明かす向田邦子の二十代。ファッション、大学進学秘話、お見合い騒動、結婚話等、作家の原点を初公開秘蔵写真と共に綴る。
父親の愛人問題にやきもきする四姉妹。だが、彼女たちもそれぞれ複雑な問題を抱えていた。赤裸々に描かれた家族のエゴと愛憎
小心、生真面目な中年サラリーマンの娘が妻子ある男と同棲。怒った父親は相手の男と対決するが、いつの間にか通いあうものが……
高校時代の万引きでエリート家庭から落ちこぼれ、靴修理店に入りびたっている菊男は、ふとしたことから謹厳な祖父や父の裏面を知る。家族の本質を追求した感動の長篇。(藤田弓子)
いまだに不慮の死を惜しむ声が絶えない向田邦子。その遺志の小料理屋を守り続ける末っ子の妹が綴る家族、幼少時代、仕事、愛猫、病気、そして姉が遺してくれたもの。(中野玲子)
おでん屋を営む砂子には思いをよせる男がいるが、突然、男の妻が店にあらわれる。婚期を逸した女のつかの間の幸福を描く表題作の他、「母の贈物」「毛糸の指輪」を収録。(山根美奈)
森繁久彌・向田邦子の名コンビによるラジオ・エッセイの文庫化第二弾。傑作『父の詫び状』の父親とあい通じる重役の人物像からは懐しい時代のぬくもりが伝わってくる。(鴨下信一)
偶然知り合った男は病弱な画家。平凡なサラリーマンの夫とは何から何まで違っていた。微妙に揺れる女心を描いた表題作のほか「びっくり箱」「母上様・赤澤良雄」を収録。(向田和子)
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