作品紹介

61歳で初の著作『ミラノ 霧の風景』を刊行し、衝撃のデビューを飾った須賀敦子。その8年後に世を去り、残された作品は数少ないが、その人気は衰えることなく、読者に愛されつづけている。2018年は、須賀の没後20年。その記念すべき年に、生前親交の深かった著者が、ミラノ、ヴェネツィア、ローマと須賀の足跡をたどり執筆したシリーズを加筆改稿し、新たに「東京」篇を書き下ろした。『コルシア書店の仲間たち』刊行直後に行なわれた須賀へのロングインタビューも初所収となる。
夫と暮らし、コルシア書店に通ったミラノ。夫を亡くした傷心を慰めてくれたヴェネツィア。晩年、ハドリアヌス帝の跡をたどったローマ。帰国後、『ミラノ 霧の風景』を書くまでの東京における「空白の20年」。須賀敦子の起伏ある人生をたどり、その作品の核心に迫る意欲作。
「この本の白眉はなんといっても書き下ろしの「東京」篇ということになる。〈略〉夫を失い、日本に帰国してから作家・須賀敦子が現れるまでに実に20年近い時間が経過しているのだ。この空白の20年にいったい何がどのようにして満ちていったのか。その謎が解き明かされる」(福岡伸一氏「解説」より)

担当編集者より
旅するように生きた須賀敦子の足取りを、著者自身が歩きながら作品の核心に迫っていく。そのテンポが小気味よく、ミラノ、ヴェネツィア、ローマの街に「こんな場所があったのか」という驚きと共に、たまらなく須賀作品を読みなおしたくなります。ロングインタビューと「東京」篇は、須賀ファン必読!
目次
ミラノ
電車道/ムジェッロ街の家/コルシア
書店の日々/ボンピアーニ一族/ナヴィ
リオの環/三ツ橋のむこう側/墓参りの
日曜日/ミラノ最後の年

ヴェネツィア
島へ/橋づくし、小路めぐり/ゲット・
ツアー/ザッテレの河岸/リド島のひと
夏/ラグーナを渡って/ヴェネツィアの
友人/陸地へ

ローマ
アヴェンティーノの丘/カンポ・マルツィ オ彷徨/サン・ピエトロの聖霊降誕祭/マ ルグッタ街五十一番地/ギンズブルグの家 /聖天使城へ/皇帝の夢の跡/ノマッド
のように

東京
空白の二十年/文体との出会い/創作への
道/内なる“鬼”

ことばを探す旅 ロングインタビュー

解説 福岡伸一
商品情報
書名(カナ) スガアツコノタビジ ミラノ ヴェネツィア ローマ ソシテトウキョウ
ページ数 496ページ
判型・造本・装丁 文庫判
初版奥付日 2018年03月10日
ISBN 978-4-16-791041-9
Cコード 0195

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、http://www.bunshun.co.jp/feedback/ から各部門にお送りください。

感想を書く
 

映画・テレビ化情報一覧を見る