作品
姉、妹、妹の夫。互いを思いあいながら、もっとも残酷な裏切りが進行する——欺瞞の甘い毒に酔う、かなしく鮮烈な大人の恋物語
明治エリートの道を歩みながら酒に溺れ家族を捨て、放浪と貧窮の中に死んだ尾崎放哉を描く評伝小説。嵐山光三郎・川本三郎氏が絶賛!
留学中にドナウ川へ身を投じた19歳の少女。その死を伝える小さな記事に衝き動かされた著者は、彼女の短すぎる生を追う旅に出た
「女の一生」誕生秘話、2人の夫との結婚生活、文学座分裂の舞台裏など、新しく発見された事実で甦る名女優の波乱に満ちた生涯
法廷ものの変遷、スポーツ尽くし、SF超大作からB級西部劇まで、思い出すまま語り明かした十二夜。読めば必ず映画館へ行きたくなる
「私」はモツを串に刺し続けた。女の背中には迦陵頻迦の刺青があった……。救いのない人間の業と情念を見事な文章と技法で描く傑作
歳月とともに記憶の闇の中で輝くひと、美しく年を重ねたひと――憧れの名女優が日本映画を愛する著者に語った香り高い十七の人生
法廷ものの変遷、スポーツ尽し、SF超大作からB級西部劇まで、思い出すまま語り明かした十二夜。読めば必ず映画館へ行きたくなる
大芸術家にして大きな赤ん坊。四十年近くも親しく付き合った洋画の巨匠梅原龍三郎の思い出をエピソード豊かに綴ったエッセイ集。梅原描く高峰像等カラー図版・写真多数。(川本三郎)
水原弘、越路吹雪、トニー谷、藤山寛美、伊藤一葉……。著者が愛してやまぬ藝人たちの人生を、とっておきのエピソードで綴る、『さらば、愛しき藝人たち』第二弾。(川本三郎)
将軍吉宗を悩ませる怪文書。投書の主を探す奉行所同心は、世継ぎの血の秘密をめぐる暗闘に巻きこまれていく……解説・川本三郎
前田利家はなぜ隻眼の肖像を描かせなかったか? 笹かまぼことてんぷらの関係は? 金沢、長崎、小樽……、日本の八都市を素材に座談の名手二人が贈るオシャベリ都市論。(川本三郎)
村上春樹、大江健三郎、そして黒澤明からつげ義春まで、様々なジャンルの好きな芸術家たちに新しい光を当てて論じた先鋭な評論
村上春樹が中心となり柴田元幸、畑中佳樹、斎藤英治、川本三郎の五氏がそれぞれ秘蔵のアメリカの短篇小説を訳出したアンソロジー
すべての文学はゴシップであるとした天才的作家の、名声、セックス、文壇、ハリウッドなどあらゆる分野にわたる切れ味鋭い毒舌集
昭和初期に東京に生まれた庶民の子供の、幼年期から軍国少年への過程。そして迎えた、敗戦から戦後へ。喉元過ぎればになりがちな自分史を辿りつつ、激動の時代を綴る。(川本三郎)
カモを探して西、東。うそ八百を並べたて、おだて倒して罠にかけ、色気で迫る時もある。電算機セールス四人組“さそりチーム”の活躍を、笑いと涙でつづる痛快連作小説。(川本三郎)
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