作品
森繁久彌がアカペラで歌った「月の砂漠」、母が台所で口ずさんでいた「これぞマドロスの恋」……忘れがたい歌にまつわるエッセイ集
七◯年十一月、市ヶ谷の死地に赴く三島から「檄」を託された記者が四半世紀の沈黙を破って描く哀切の名篇。第十回新潮学芸賞受賞
覚悟ある者となき者の差は、ペルー公邸事件を見れば明々白々。事件や世相を論じ、日本人が押入れに放り込んできた美徳を問い直す
これは単なる三島論ではない。作家、行動者である以前に「いい人」であった三島を哀切の思いで描いて、日本、日本人とは何かを問う
絢爛たるエピソードに彩られた「世界のミシマ」四十五年の生涯。生き急いだ彼を、平岡家の人々はいかに見つめていたのか。誕生から自決まで、実父が描いた愛息・公威の真実。(徳岡孝夫)
霧のテムズ川に吊るされたイタリアの銀行頭取を目撃した二人の運命は?取材日記「P2マフィア迷走記」を併録 解説・徳岡孝夫
真珠湾奇襲を察知しかけたドロシーは日本に生まれ候文も能くする女性だった――日本の戦前戦後を鮮かに生きぬいた米人女性の生涯
戦争の中にこそ神は宿りたもうのだ――ベトナムの戦場を走りテルアビブの血を見たジャーナリストの目に映った“平和日本”の大欺瞞
イタリアの銀行頭取がテムズ川の橋に吊るされた。怪死事件を目撃した日本人――留学中の助教授と美しき人妻がマフィアに追われるスリルとサスペンスあふれる長篇推理。(徳岡孝夫)
明治二十九年、横浜の外人居留地でユナイテッド・クラブ支配人が死ぬ。砒素の瓶、妻と家庭教師と黒衣の女。いま真相が明かされる
日本とアメリカを等距離で見つめつづけた著者が、日本への深い理解と愛情はいずこより来たかを、外交秘話をまじえ率直に語る回想
チャーチル、ドゴール、フルシチョフ、毛沢東、マッカーサーと吉田茂ら著者が親交を結んだ世界の巨頭たちを生き生きと語る人物論
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