作品
戦国の世、足利将軍の御落胤多門夜八郎は、剣一ふりをたよりに放浪中、圧政と水不足にあえぐ農民たちを救うべく起ち上がった。八人の強者たちを加えて、悪名高き城主の大軍と闘う。
(上を参照)
ガングロ、お受験殺人、雅子妃ご懐妊報道など腹立つことも多かったが、インターネットに料理教室とマリコのあくなき挑戦は続く!
老舗のオカマバー「銀花」の名物ママが死んだ。葬式に列席して、わかった彼の壮絶な人生。「マダムの咽仏」等心を揺さぶる全八篇
大坂城にかくされた太閤遺金を奪った家康は、これを江戸城建造の資金にしようとした。この大金はどこか。正雪はじめさまざまな人物が展開する波乱万丈の伝奇長篇。(解説・江國滋)
ついに由比正雪は太閤遺金の隠匿場所をつきとめた!だが流石は智恵伊豆、奪取寸前に探知されて壮図はあえなく潰える…これより徳川家三百年、太平の世を謳う
「死にたぐはねぇから、人を斬るのす」壬生浪と呼ばれた新選組にあって、ただ一人庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯
世俗の枠をはみだしてしまった女の生き方とその数奇な運命を独特の視点で描く時代伝奇小説集。「遊女松笠」「四谷怪談 お岩」「妲己の於百」「高橋お伝」「明治一代女」他四篇収録。(藤田昌司)
志摩の土豪から身を起こした九鬼嘉隆は織田信長の知遇を得て運命がひらけた。織田水軍の総大将として海戦に明け暮れた戦国大名の数奇な人生を描く柴田錬三郎賞受賞作。(縄田一男)
当たらない手相見の五味康祐。目を閉じて廊下を歩く柴田錬三郎。少女の頃、養母の経営する旅館で垣間見た、作家たちの素顔と奇行
妻や子供が語る作家の素顔。色川武大、島尾敏雄、柴田錬三郎、五味康祐、新田次郎、海音寺潮五郎、高見順、金子光晴、梅崎春生等
徳川家康の命をうけて淀君誘拐を企む柳生但馬守。謀略に気づいた真田幸村と猿飛佐助が打った手とは。「柳生但馬守」「竹中半兵衛」「佐々木小次郎」「伊藤一刀斎」他四篇収録。(縄田一男)
駿河大納言忠長、由比正雪、根来衆をあやつり、三代将軍家光を倒そうとする紀伊大納言頼宣と、伊賀忍者を使って必死に阻止する松平知恵伊豆守。壮麗なる寛永時代活劇。(磯貝勝太郎)
ダリ、柴田錬三郎、谷内六郎らの登場する日常の、不眠症、禿、蟻、ナメクジに心捉われるもう一面。卑俗性に発して悠久の宇宙観まで芸術家のゆれ動く心を微細に綴った日録。(中沢新一)
浅野内匠頭による松の廊下刃傷事件は、実は柳沢吉保が仕組んだ罠であった。さらに驚くべき事実は、吉良上野介は二人いた。奇想天外な発想によって、忠臣蔵の面白さを倍増する。
八代将軍吉宗がまだ新之助とよばれていた頃、人知れずもうけた子が御落胤の名乗りをあげた。その名は天一坊。父子対面は果たして成るか。「男は度胸」と「天下の勝負」の二部作。
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