日本の宝 鬼平犯科帳 時代小説に新境地を拓いた、不朽の大ベストセラー
主人公の鬼平もさることながら、闇に現われては消える無数の盗賊に、何とも言えない魅力があった。盗まれて難儀するところからは盗まない、殺さない、女を犯さないという三カ条の掟を守る盗賊には池波さんの美学が託されていてはなはだ粋だし、畜生ばたらき、急ぎばたらきを働く許しがたい悪党には、池波さんの現実感覚が投影されている。(中略) 私はこのシリーズ作品に、池波さんはそれまで書いて来た忍者もの、世話もの、武家もの、白浪ものの要素をすべて投げ入れたように感じている。 『ふるさとへ廻る六部は』所収「池波さんの新しさ」より
鬼平犯科帳の世界
池波正太郎が選んだ 鬼平ベスト5
鬼平犯科帳 シリーズ一覧
「鬼平」をより楽しむ
- 鬼平犯科帳の世界(池波正太郎編)
- 「鬼平犯科帳」お愉しみ読本(文藝春秋編)
- 池波正太郎・鬼平料理帳(佐藤隆介編)
- 鬼平舌つづみ(文藝春秋編)
- 池波正太郎全仕事(文春文庫編集部編)
- おれっちの「鬼平さん」(山本一力編)