作品
リングという海に、「いつか」を待ちつづけた一人の男。彼との交流を綴る「クレイになれなかった男」「一瞬の夏」「リア」の三篇
『深夜特急』以前の旅からその後の最近の旅まで、芳醇なテイストと魅力に溢れた紀行傑作十篇。単行本未収録の「雨のハノイ」が入る
王者の恍惚、挑戦者の熱情、そして夭折者の曳く長い影。スポーツジャーナリズムに変革をもたらした「ナンバー」の歴史を俯瞰する
処女作「防人のブルース」から童話風作品「ハチヤさんの旅」まで。市井の人々や事件当事者の息遣いと心の襞を捉えた社会もの傑作11篇
『何でも見てやろう』から『深夜特急』まで、人々の心を熱くした三十九冊の旅行記を読み返し、戦後海外旅行のうつり変わりを追う
著者25歳の時の初作品集『若き実力者たち』所蔵作品群から近作まで人物モノの傑作18篇。各作品に自筆解説、巻末書下ろし連載付き
単行本未収録の傑作「儀式」「砂漠の十字架」を含むスポーツ作品の精髄12篇を一冊に。作品毎に自筆の解説付き。巻末で書下しを連載
怒鳴る父、殴る父、そして陰ではやさしい心遣いをする父、誰でも思い当たる父親のいる情景を爽やかなユーモアを交えて描いて絶賛された著者の第一エッセイ集。(沢木耕太郎)
窓の外の熱帯雨林がぐんぐん近づいてくる。どうやらこの飛行機は墜ちるらしい――。九死に一生を得たブラジルでの墜落事故の顛末
ただの象は空を飛ばないが、四千二百五十七頭の象は空を飛ぶかもしれない……。「方法」と真摯に格闘しながら書き、旅に暮す日々
インタヴューの要諦とは、相手の言葉の湖に水路をつなげることなのだ……。人と会い、映画をスポーツを見る日々の心の震えを語る
私の体には、空を見上げている象が一頭、棲みつくようになっている……。異国を歩き、書物を読む日常からうまれた珠玉の文章群
なぜ旅に出るのか。なぜ旅を続けるのか。そしていかにして旅を終わらせるか……。「ここではないどこか」に魅せられた十人との対話
美しい写真と傑作ノンフィクション群が創出する独自の世界。スポーツ・ジャーナリズムに変革をもたらした「ナンバー」の到達点!
ノンフィクションとは何かを問いつづけてきた著者が、方法、異国、作家、書物、時代の各分野にわたり、自らの軌跡を語るエッセイ集
歩く、会う、読む、書く、見る、暮す……様々なスタイルの文章で、「ノンフィクション作家」としての自己を見つめる全エッセイ
時流に媚びず、逆境に屈せず、自らの信念、理性、情熱に殉じた人々の感動の軌跡。沢木耕太郎、鎌田慧、辺見じゅんの三傑作を収録
ライバルを倒し、記録に挑み、王座を手にした男たちも頂点から降りる時がくる。彼らの呻き、喘ぎ、呟き、そしてその沈黙が、今再び「敗れざる者たち」の世界に反響する。(伊藤精介)
ノンフィクション界の新しい旗手、足立倫行、山根一眞、吉岡忍、関川夏央、青木冨貴子、沢木耕太郎に猪瀬直樹がインタビューし、その創作活動の舞台裏をあかす。新エッセイも収録。
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