作品
「人生とは落丁の多い書物に似ている」。創刊時の「文藝春秋」に連載され、いまなお読者の熱烈な支持を受ける箴言集。筒井康隆解説。
同期入社の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、彼の部屋にしのびこむ私。恋愛ではない男女の友情と信頼を描く表題作他全3篇
「さるかに合戦」「花咲じいさん」「一寸法師」「笠地蔵」……誰もが知っている昔話が、誰も読んだことのない新解釈でよみがえる!
蓮實重彦・東京大学元総長の絶賛を浴び、「早稲田文学新人賞」を受賞した75歳「新人女性作家」の、若々しく成熟したデビュー作。
暑い夏の日。僕は30歳を目前に離婚しようとしていた。現代の若者を覆う社会の歪みに目を向けながら、夫婦の壊れゆくさまを描く
中国の民主化に傾倒する若者を中心として、激動の時代とその後を描いた芥川賞受賞作。日本と中国を舞台に人の生き様を問う傑作
自らの最期を予言した「おがみや」ウメさん。その死をきっかけに僧侶・則道は、中陰という“この世とあの世の中間”を受け入れていく
気鋭の精神科医が、三島由紀夫、太宰治、ヘミングウェイら天才作家たちの小説から作品に隠された心理体験、心象風景を読み解く
娘の緑子を連れて大阪から上京した姉の巻子は、豊胸手術に取り憑かれている。2人を東京に迎えた狂おしい3日間。芥川賞受賞作
2006年春に解体された御茶ノ水のシンボル・文化学院旧館校舎。この「大正時代の落とし子」をコダクローム64フィルムにとどめた写真集
芥川龍之介、開高健から小川洋子、村上春樹まで——「人生におけるあらゆる選択」をテーマに沢木耕太郎が選ぶ濃密な13の短篇
戦火の中、本土決戦を前に「文藝春秋」は出ていた。そして、敗戦のあとも。運命の年の記事を厳選して、昭和二十年にタイムスリップ
梁浩遠と謝志強。2人の中国人大学生の成長を通して、現代中国と日本を描ききった力作。『ワンちゃん』に次ぐ期待の新鋭の第2作!
日本語には未婚の女性への「呼びかけ言葉」が乏しい。はて、芭蕉はなんと呼んでいたのか? 表題作をはじめ、面白エッセイが満載
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