作品
戦後六十余年、「あの戦争」に改めて向き合った六人の論客が、開戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。「文藝春秋」読者賞受賞
軍部や弟宮との関係、自ら詠んだ和歌、植民地統治のあり方、声や挙動、そして帝王学——現代史を体現する昭和天皇の実像に迫る!
根拠なき改訂、恣意的な削除……。戦没学徒の遺稿最新版には不可解な部分が少なくない。彼らの静かな叫びを、次代にいかに伝えるか
日本は進路を誤ったのか。戦前は「暗黒」だったのか。ワシントン体制から戦争責任まで、現在にまで尾をひく諸問題を徹底討論する
根拠無き改訂、恣意的な削除……。戦没学生の遺稿集には、不可解な部分が少なくない。彼らの遺志は、いかに次世代に継承されるべきか
中華統一の野望を抱きつつ挫折した指導者。名高い割に知られていない、その生涯を丹念に辿り、中国近代史の見直しを図る力作評伝
「カミソリ」と畏怖されながら、自衛隊海外派遣に反対。行財政改革の旗手として自民・非自民双方から敬意を集めた。変貌したのは彼か、政治か。気骨ある政治家の軌跡を描く。(塩田潮)
「沈黙。弁解せず」を家訓として育った東条家の人々。戦後五十年、東条英機の孫娘である著者(本名・淑枝)が、初めて語る昭和のあの時代の「記憶」。次代への貴重な証言。(保阪正康)
東條英機家の戦後の有為転変から逸見政孝のガン死まで、この五十年を彩る軍人、政治家、俳優、庶民の人間ドラマを発掘した作品集
大腸癌で手術を受ける側に立たされた日赤病院の現役外科部長が、自らの患者体験と、それをふまえて医のあり方、癌告知の是非、死の問題を考えて綴った感動のエッセイ集。(保阪正康)
かつては「タカ派警察官僚」と忌避されながら今や「政治改革の象徴」として輿望をになう気骨ある政治家の七十九年の歩みを追った評伝
太平洋戦争中は大本営作戦参謀、戦後は総合商社のビジネス参謀、中曾根行革では総理の政治参謀。激動の昭和時代を常に背後からリードしてきた実力者の六十数年の軌跡を検証する。
政治家、財界人から芸能人、スポーツマンまで、“昭和の巨人”たちの知られざるエピソード、とっておきの話を最も身近にいた人々が語る。第五十一回文藝春秋読者賞受賞。(保阪正康)
第二皇子故に皇室の人間的側面の体現者として真摯に生きた秩父宮五十年の生涯を通して、新視角から昭和天皇と皇室の実像を描く
戦時中は大本営参謀、戦後は大商社のビジネス参謀を経て総理の参謀を務める。いつの時代も参謀であり続けた実力者の人間像を探る
日本の運命を決した日々、敵味方の政治家、軍人、作家はどう行動したのか。膨大な資料で「同日同刻」の記録を対照し、狂気の時代を再現、戦争の悲劇と人間の愚かしさを衝く。(保阪正康)
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