作品
十六世紀末、薩摩軍に日本へ拉致された数十人の朝鮮の民。白薩摩という名品を生んだ人々の四百年の望郷の念を描く表題作他、二篇
売れっ子芸者のおむらは、薩摩藩士の恋人のため洋妾となり、英国公使館に潜入する。生麦事件にゆれる幕末を描いた傑作歴史長篇
どうすれば歴史の真実にたどりつけるのか、どう書けば伝えられるのか? イスラム史研究の第一人者が考察する歴史学の意味と使命
明治十三年、元陸軍軍曹・川上行義は遂に仇敵を討ち果たすが……。次代の風雲に乗じきれずに散った荒ぶる魂を描く、妙趣富む六篇!
自爆テロと終わることのない報復。「新しい戦争」は何処に向かうのか。立花隆、柳田邦男、吉本隆明、福田和也ら豪華執筆陣による論考
将軍家光の異母弟として悲運の生をうけながら、忠勤と民への慈愛身をつくした、この稀有なる会津藩主の歩んだ清洌な生涯を辿る
ロシアに明日はあるか? あるとすれば、どこにあるのか? 謎につつまれた魂の深淵に渾身の力をこめて迫る想像力のバトル! 山内昌之、木村浩など九人との対談集。(原卓也)
幕末、将軍親衛職として登場し、大政奉還後も時流に抗し続けた剣客集団「遊撃隊」。大名でありながら徳川家再興のため戦乱に身を投じた林昌之助など、三人の武士の壮絶な生。(山内昌之)
大正初め、徳島のドイツ人俘虜収容所で例のない寛容な処遇がなされ、日本人市民と俘虜との交歓が実現した。所長こそサムライと称えられた会津人の生涯を描く直木賞受賞作。(山内昌之)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。