作品
謎多き祖父の戸籍——祖母の予期せぬ“帰郷”から隠された過去への旅が始まった。満州、そして新宿。熱く胸に迫る翡翠飯店三代記
殉教の火に、原爆の火に焼かれながら、人はなぜ罪を犯し続けるのか? 欲望と贖罪、エロスと死の背反にもがく人間の「業」を描く傑作
なぜこのひとの毎日はちょっとだけヘンなんだろう…? くすくす笑って、時に爆笑。『短歌の友人』の著者の不思議でファニーな日常
生涯かけて日本人と日本文学を見つめ続けてきた巨匠評論家が、作家たちの戦中、戦後の日記を精緻にダイナミックに読み解いた労作
1945年、東京。女学生の姉妹・有希子と久美子は自らの若い体と知恵で運命に立ち向かう。伊藤整文学賞受賞、会心の大型ロマン
責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望……昭和の代表的軍人22人を俎上に載せて、敗軍の将たちの人物にあえて評価を下す
てれんぱれんと頼りなく生きてきた父親には不思議な力が備わっていた。ある日、「わたし」に謎の女性が近づく。心に響く、静謐な物語
被爆したその日から「生」が始まった男が過去と行く末に思いをはせる「鳥」ほか、長崎の爆心地周辺で生きる人々を描く連作短篇集
恐れるな。変化とは新しいものを獲得することなのだ! いま最も注目される異能の経営者と碩学が語り合うこの国100年の「構想」と志
4000億円の不良資産を一括処理した翌年に史上最高益を出して世間を瞠目させた伊藤忠商事の経営トップが、人生と経営の指針を語る
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
母とはどういう存在だったのか? 日常の主題を徹底的に追求し、渾身の力で切り拓いた現代女性文学の新地平。伊藤整文学賞受賞作
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