作品
海賊王・藤原純友から村上水軍、倭寇、山田長政、鄭成功など、海を荒らし回ったサムライたちの実像と時代背景を描く格好の歴史読み物
時代は音をたてて動いている。そんななか、われらが卯之助はあいかわらず義侠心に燃えて、東奔西走の大活躍。夜明けは近いぞ!
巧みに仕組まれたアリバイ工作に挑戦する刑事の執念と焦燥を描く表題作ほか、「滑走路灯」「止まれメロス」「彼女の死を待つ」「遺書をもう一度」「便り」など、七篇。(白石一郎)
義侠心にあつく、滅法腕っぷしも強い岡っ引の衣笠卯之助。維新前夜の横浜を舞台につぎつぎ難事件を解決してゆく痛快熱血事件帖!
「国姓爺合戦」で知られる鄭成功。明朝末期、海賊の子として生まれ、清朝に敢然と孤独な戦いを挑んだ悲劇の英雄を描いた海洋歴史小説
剣術修業に明け暮れる男が、突然歴史の舞台へ引き出された。朝敵徳川家臣として西郷隆盛に面談、江戸無血開城に功あった主人公の、“剣禅書”を求め続けた生涯。(解説・白石一郎)
義侠心にあつく、腕っぷしは滅法強い岡っ引の衣笠卯之助。文明開化期の港町横浜を舞台に、難事件怪事件を体当たりで解決してゆく
蒙古襲来! 九百艘の船団、軍勢三万数千余りが東松浦の浜に押し寄せ、島民は虐殺された。復讐に燃えた男は玄界灘へ船をこぎ出す
ヤマト政権が成立したのは、果して三世紀か、五世紀か、七世紀か。最新の発掘成果をふまえて古代史最大の謎・この国のルーツに迫る
シャムに渡ってアユタヤの日本人町の頭領となった山田長政は内戦の鎮圧が国王に認められて宮廷の武将としての頂点に立った。異国で波瀾の生涯を送った男の夢と冒険。(縄田一男)
深川の長屋に住む千吉が再び傭われ船頭として海に戻った。右手から投げる長さ八寸の銛を武器に様々な事件を解決する。江戸の下町と海を舞台にした痛快連作長篇小説。(清原康正)
蒙古の船団九百艘、軍勢三万数千人が東松浦の浜に襲来、島民は皆殺しにされた。復讐に燃える佐志留は波立つ玄界灘に船を乗り出す
イギリス軍艦が鎖国下の長崎に入港、薪水、食糧などを獲得して出港した。長崎奉行はその責任をとって非業の死を遂げた。表題の「切腹」のほか「朱印船の花嫁」「鄭成功」。(石井冨士弥)
宮本武蔵、佐々木小次郎、大岡越前守、井伊直弼、西郷隆盛、大石内蔵助、横井小楠、島津斉彬、桐野利秋など、激動の時代を生き抜いた傑物たちを卓絶した史眼で取上げた歴史エッセイ。
釣り好きの三人がそれぞれの釣りの動機、身の上話を語り合う表題作と「島火事」「十人義士」「海の御神輿」「勤番ざむらい」「夕凪ぎ」「悪党たちの海」など十篇。(植村修介)
志摩の土豪から身を起こした九鬼嘉隆は織田信長の知遇を得て運命がひらけた。織田水軍の総大将として海戦に明け暮れた戦国大名の数奇な人生を描く柴田錬三郎賞受賞作。(縄田一男)
二十五歳から文筆生活に入って三十数年、地方に在住してひたすら歴史小説を書いてきた著者の初のエッセイ集。直木賞受賞作「海狼伝」が出来るまでの苦労話など興味ある話を満載。
深川の長屋に住む傭われ船頭千吉の武器は右手から投げる長さ八寸の銛。この銛で航海中の事件のとどめを刺す――新境地の連作長篇
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