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インテリ男はなぜセクシーでないか? 辛辣にして優雅、ユーモラスで毒がある、塩野七生が男たちに捧げる五十四章のアフォリズム
既刊十二巻に引きつづき、第九十二回までの受賞作「夢の壁」「佐川君からの手紙」「杢二の世界」「光抱く友よ」「青桐」を収録刊行
世継ぎ争いで劣勢におかれた竹千代のため、お福は家康への直訴を決意、愈々駿府へ旅立つ……。感動の歴史コミック、待望の第三巻
保険金殺人、ホテル建築詐欺、変身願望。現代を舞台に展開する怪奇譚、幻想譚の数々。待望の半村サイエンス・ファンタジー十二篇
甘い歌声の“ザ・ヴォイス”からオスカー俳優、やがてハリウッドのドンへ。陰でうごめくマフィア。隠された部分を暴くシナトラの伝記
いないと知っているからこそ掛ける恋人への電話、棄てるに棄てきれない別れた男からの贈り物。若き詩人が率直につづる女のこころ
済南事件、張作霖爆殺事件など不穏な軍部の動きと大恐慌による深刻な不況の到来。そこにロンドン海軍軍縮会議の決定が伝えられる
中年の人を見かけると「死なんときましょうねえ」といわずにいられない著者が、死について考えた表題作のほか、生きのびるチエや手だてについて真剣に取り組んだ異色エッセイ。
幼少年期を過ごした大都会の中の懐かしい“ふるさと”。夏祭り、物売り、映画館、正月、火事などなど、昭和の初めの日暮里近辺の思い出の数々を、愛惜の念をこめてえがく風物詩。
三愛レイヨンのタイ支社に東京から野心家の役員が着任。彼はタイの流儀を無視したため、ある日ついに大事件が持ち上がってしまった……。表題作他、「火牛の海」「ミンダナオ最前線」収録。
電話番号簿の最初に載る店名をつける話、東南アジアに進出した企業が、現地人の考え方にとまどった話、郷里の両親に毎日便りを出す人の話等々、クスリと笑えてタメになる六十五話。
夜の九時から十二時まで、女は何を考え、男は何をするのか。逢瀬のさなか、見知らぬ女からかかる電話。鞄の中に眠るもう一人の恋人。都会の戦慄を洒脱につづる連作十篇。(脇田直枝)
“夢の中でも食事をする”ほどの食いしん坊はどのように誕生したのか。戦後の食糧難の幼児期からヨーロッパ・中近東・東南アジア・中国食べ歩き時代まで、“食の狩人”の半生記。
警察を退職した神崎は、元同僚夫妻と伊豆半島の旅を楽しむうちに十年前の殺人事件の容疑者にぶつかる。かつての“落としの神様”の血が騒ぐ。好評の神崎省吾シリーズ。(解説・権田萬治)
百四十数点の絵を残し、わずか十カ月で消え去った写楽。蔦重、京伝、歌麿、蜀山人……天才異才総登場の天明寛政の江戸に写楽の正体を追い求める直木賞作家の野心作。(解説・白石一郎)
五○年代後半から六○年代にかけて、日本列島を爆笑の渦に巻き込んだ名誌「漫画讀本」。正統的な四コマ、一コマ・マンガを主体に、マンガ界をリードした、あの興奮をいま再び。