作品
子供たちは露地で遊び、家には夕餉の支度に忙しい割烹着姿の母親がいた——。名文家二人のエッセイと写真で甦る、昭和のあのころ
ルイ14世治下のサロンから吉原まで古今東西貴賤をとわぬ人間の本質を見るがごとく描く傑作コラム集。エッセイの醍醐味がここに!!
大正四年生まれと平成の才媛の珍問答は時に爆笑、時にまじめ。花柳界から世紀末論争、「IT革命」まで尽きることないおもしろさ
「祖国とは、国語である」と説く著者の言語・文章に関する主要コラムを一冊に編んだ日本語論決定版。国語混迷の今、必読の一冊だ
著者が編集発行人を務める雑誌「室内」の40年を、美人才媛の編集部員とともに振り返る。巧まず生じる笑いの中に卓抜な指摘がある
活動写真、牛鍋、洋行……“ついこの間”の戦前も、もはや遠くなったのか。笑いのうちにも見えてくる、平成日本人が失ったもの
広告というものは昭和三十年代前半まで堅気のする仕事ではなかった――「『電通』早分り」など、辛辣な言葉と鋭い洞察が冴え渡る
フランスの社交界とはいかなるものであったのか、日本の社交界とは――「社交界」など「文藝春秋」「諸君!」掲載の名エッセイの数々
「諸君!」誌の巻頭を飾る現代の名コラム。この三年間に世を賑わせた人物の言動を厳しくチェックして、リクルート用にも恰好の書
岩波書店、講談社、中央公論社以下の版元から電通、博報堂など広告会社まで、日本の言論を左右する面々の過去を、自ら主宰する雑誌の回顧に仮託しつつ論じる。(久世光彦)
著者が編集兼発行人を務めるユニーク雑誌『室内』の歩みを様々な面から語りつつ自らの戦中戦後をふり返る。卓抜な指摘に満ちた一冊
バツイチの中年優男、眼医者にして歌人の著者が、過ぎし日々と飼い猫にゃん吉への愛を諧謔に託し詠った異色歌集。山本夏彦氏絶讃
“人生教師”たらんとした版元の功罪を問う「岩波物語」、山本流文章術の真髄を明かした「私の文章作法」など、世事万般を俎上に胸のすく筆さばきの傑作コラム五十六篇。(奥本大三郎)
沈魚落雁、以毛相馬、櫛風沐雨から蒟蒻玉に至るまで教養とウンチクを都会の風に乗せて贈る、ちょっぴりエロチックな抱腹エッセイ
人ノ患イハ好ミテ人ノ師トナルニアリ―他人に教えたがる人間の性を皮肉った「教師ぎらい」ほか、世事万般にわたる辛辣コラム満載
汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼす! 「安物の正義」を売る大新聞を痛烈に嗤いのめした表題作ほか、辛辣無比の毒舌と爽快無類のエスプリの“カクテル”五十九篇。(長新太)
養老氏は有名人が大好き。山本夏彦、黒柳徹子、林真理子……。別にミーハーだからではない。あわよくば脳ミソを貰いたいのだ! 好奇心と警句に満ちた必見の“社会解剖学”。(布施英利)
かつて日本人の暮しの中にあった教養、所作、美意識などは、いまや跡かたもない。独得の美意識「粋」を育んだ花柳界の百年の変遷を手掛りに、亡びた文化とその終焉を描く。(松山巖)
著者が直に見聞した岩波ほか様々な版元・出版人や電通・東日販など関連業の浮沈盛衰から功罪までを犀利な筆で描いたベストセラー
「青い山脈」「暁の脱走」「雪国」などで知られる永遠の二枚目スターの自伝エッセイ。生い立ちから、学生、兵役、映画、女優、監督、作家など素晴しい人々の想い出をつづる。(山本夏彦)
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