作品
記された人の名を墨で消すとき、その人の面影が鮮かに甦る。懐かしく温かな思い出の数々を端正な江戸前の語り口で綴る名エッセイ
政治家からエンタテインメントまで、黒澤明からフランク・シナトラまで、ゆるぎない視点から語られる時代と社会——読みごたえあり!
松竹の大スターから、巨匠溝口健二により世界の大女優となった田中絹代。その華麗な芸歴と複雑な私生活のすべてをここに描き出す
漱石・鴎外から裕次郎・ひばりまで。二十世紀を生きた百人の多彩な生涯と、心に残る彼らの言葉を達意の文で紹介する「人間万華鏡」
醒めた目をした人気子役時代、撮影所のヘンで素敵な人々、人生の店じまいの仕方……。心に残る事々を爽やかな筆で綴るエッセイ集
黒澤明を世界に知らしめた『羅生門』以降、常にクロサワを支えてきた著者が初めて語る銀幕裏の数々のエピソード、来し方のこと
『七人の侍』打ち上げの日に生れ、この15年、黒澤家のシェフを務めた娘ゆえに書けた知られざる巨匠の真実。心温まる父娘の愛情物語
日本映画の再興を願い、尊敬するJ・フォードへの思いを開陳し、愛した百本の映画を公開する。すべての黒澤ファンに贈る熱き遺言!
砧が黄金期へ歩み始めるその年、ぼくは助監督に採用された。黒澤明、岡本喜八、武満徹、団令子ら綺羅星たちとの交流を今振り返る
超変人の木下恵介、黒澤明、風のように爽かな幸田文、そして無名の素晴らしい人たち。柔かなユーモアでいきいきと綴る爽快交友録
歳月とともに記憶の闇の中で輝くひと、美しく年を重ねたひと――憧れの名女優が日本映画を愛する著者に語った香り高い十七の人生
『赤ひげ』撮了後大変貌を遂げる黒澤。英雄譚から庶民譚へ、三船敏郎との別れ、そして自殺未遂。彼はなぜ変わらざるを得なかったのか。白井佳夫ら四氏が巨匠の謎に迫る。
村上春樹、大江健三郎、そして黒澤明からつげ義春まで、様々なジャンルの好きな芸術家たちに新しい光を当てて論じた先鋭な評論
偉大なる天才はなぜ女性が描けないのか? 男性的な映像美の中に秘められた真実にせまる「謎解き黒澤明」。キネマ旬報読者賞受賞
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