作品紹介

石井好子といえばお料理エッセイ。沢村貞子といえば献立日記。本書は、日本人女性に愛され続ける料理随筆をものした二人の、ドラマチックな前半生の記録を主な内容としています。シャンソン歌手石井好子は大臣の娘にうまれ、東京音楽学校(現・東京藝術大学)でクラシックを学んだ本格派ですが、戦後、単身アメリカへ歌手修業に飛び出します。サンフランシスコでポピュラー音楽の発声法やダンスのレッスンを受け、一流の舞台を貪欲に観にゆきます。しかし、それでは飽き足らず、運命の土地・パリへ。そこでキャバレーの主役の座を射止め、「シャンソン歌手」石井好子が誕生するのです。浅草にうまれた沢村貞子は、芝居一家で育ちますが、浮いた環境に反発して教師を目指し、日本女子大に進学します。しかし教師の世界の偽善に嫌気がさし、一転、劇場女優へ。左翼活動に関わることになり、治安維持法違反で二度も逮捕され、計一年以上、獄中生活を忍びます。大胆に、真っ直ぐに生きた二人の人生の記録をお読み下さい。

書評・インタビュー

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担当編集者より
日本シャンソン界の草分けの石井好子さん、脇役女優として長いキャリアを全うした沢村貞子さん、このお2人はお料理エッセイで有名です。でも今回、川上弘美さんが選んだのは、あえてお料理以外のエッセイ。戦前から戦後にかけて、この稀有な女性たちがいかに波乱万丈な人生を優雅にむかえうってきたか、この1冊で分かります。たった1人での異国での歌手修業、仲間をうらぎらずに忍んだ獄中生活。女性のすばらしい生命力のエキスがこぼれる本です。(KH)
商品情報
書名(カナ) セイセンジョセイズイヒツシュウ ダイジュウニカン イシイヨシコ サワムラサダコ
ページ数 272ページ
判型・造本・装丁 四六判変型 上製 上製カバー装
初版奥付日 2012年12月05日
ISBN 978-4-16-640330-1
Cコード 0395

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