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盗みは病気と同じで、この世からなくなることはない。大江戸を舞台に手練手管をつくす盗賊ども。色と欲で闇の世界はかまびすしい
八年間続けたニュースキャスターの仕事、楽しかったけれども一休み。さあ朝寝・朝風呂の毎日だと喜んだのに前より忙しいなんて!
たかが文学、されど文学。その鉱脈は汲めども尽きない。かくしてこんな人生になったが、悔いはない。小説への熱情を綴った最終巻
金嬉老事件の知られざる事実を発掘した『私戦』など、法や社会に裁かれた人々を、刑事の眼ではなく作家の眼で見つめ直した三傑作
籠の鳥でも知恵ある鳥は――不朽の名曲を生んだ鳥取春陽は、自由民権の闘士大杉栄・堺利彦に育てられ、波瀾の大正期を勇躍した!
反体制進歩派の蒙を嗤い、役所や銀行・保険会社の嘘を衝き、日本の社会・文化の軽佻浮薄を一蹴。爽快にして深遠なコラム五十八本収録
『それから』に描かれた白百合は実は白くなかった。三島由紀夫が植物に疎いという伝説は誤りだ。植物学から解剖する異色の文学論
街なかでかわされる会話にこそ時代を知る鍵がある。深夜のバー、場外馬券売場、火災現場から恋愛模様、流行最前線をレポートする
南イタリア、ナポリに近い小さな町の小さな小学校の生徒たちの作文集。マフィア、麻薬、貧困……厳しい現実と子供たちの真実!
本田宗一郎の未発表の発言を集大成。「働き虫へ」「営業部員へ」「劣等生諸君へ」など熱気に満ちた手紙形式で構成。新人研修にも最適。
昭和四十二年茨城県布川で六十二歳の老人が殺害され、容疑者二人が逮捕された。無罪を主張したが無期懲役刑。冤罪事件の背景を描く
ソポクレスの「オイディプス」を始め、イプセンの「ヘッダ・ガーブラー」、ワイルドの「サロメ」、エリオットの「寺院の殺人」等八篇
“ああ、私も女優になりたい!”夫も愛児も故郷も捨て、松井須磨子亡きあとの新劇界で華々しく活躍し、忽然と逝った伝説の大女優
蒐書狂、古書鑑定人、廃品回収業者など古書の周辺を彩る奇妙な人間模様。古典落語にも似たキレのよい語り、異色作家の受賞第一作
村上春樹、大江健三郎、そして黒澤明からつげ義春まで、様々なジャンルの好きな芸術家たちに新しい光を当てて論じた先鋭な評論
情報社会日本の深層、ノンフィクションの可能性、ルポルタージュ作品、書評、エッセイなど、時代を透視してきた著者初のエッセイ集
東京裁判の新事実、ソ連共産党から日本政界への秘密資金、オズワルドのソ連亡命、ルスト青年の「赤の広場」着陸、スターリンの最期他
映画作りの秘密から愛の遍歴まで天才チャップリンのすべてを明す伝記の決定版。映画「チャーリー」原作。年譜・フィルモグラフィ付
(上を参照)
「アメリカに留学する」「英語を生かして働きたい」「外資系企業の秘書になるには」「私の夫は外国人」「英語だけは子供にも」など英語を軸に女性の様々な生き方を模索し、実情を分析する。
やさしく、切なく、そして限りなく怖い、動物との信じがたい日々。心温まる、また思わず顔が崩れるユーモラスなタッチで一流作家が描くさまざまな生きものたちの物語。(高田宏)
二十三世紀の開幕とともに始まった戦争は、拡散主義者(反逆者側)の敗北に終ったが、七帝(体制)側にも修復しがたい深い亀裂が生じた。戦後の混乱のうちに新しい時代の兆しが……。
映画史に燦然と輝く名作を残した喜劇王チャーリー・チャップリン。貧しい芸人の子から身を起こし、世界的大成功を収めた彼の人生の孤独と充足を、数々の絢爛たる愛の軌跡にたどる。
グルメにして料理人。旅行家にして画家。農民にして都会派自由人。ユーモリスト、コラムニストにして雑文王。マルチ才人、ムッシュー玉村が腕によりをかけたエッセイフルコース一千枚。
みなに面倒をかけずに死にたい。それが子孝行だ――ひとり暮らし七年、体力、気力の衰えたおじいさんは願いどおりに安らかな「直角死」を遂げ、自らの人生を思うままに演じて逝った。
昭和三年広島で起きた養母殺し、四十九年千葉で起きた両親殺しなど、いまだに未解決な難事件に携わった弁護士たちがいかに闘ったかを描く法廷ノンフィクション。(庭山英雄)
四人の刑事が厳重な電子ロックの鍵をあけて中へ入った時、まっ先に目に入ったのは、天井のシャンデリアからぶら下っている女の死体だった。――天才警視正のカンは鋭く冴えて……。
八歳のインディは、ウィーンでハプスブルク家の皇女ゾフィーにひと目惚れ。禁じられた恋に悩むインディは、フロイトやユングの教えを得て、愛について深く考えることに。(高村薫)
谷中、新都庁、青山、芝大門、向島、馬込文士村、横浜ベイブリッジ……など、魅力あふれる散歩コースを徹底ガイド。美術館や博物館、動物園などの見どころと、おいしい食情報満載!
青年が人工頭脳を駆使して人間を支配しようと企てた時、何が起こったか? 現代に潜む前人未到のテーマに挑んだと評された芥川賞受賞作。「わが美しのポイズンヴィル」を収録。(西垣通)
豊臣秀吉の弟秀長は脇役に徹したまれにみる有能な補佐役であった。激動の戦国時代にあって天下人にのし上がる秀吉を支えた男の生涯。
照りつける真夏の日差しのなかで味わった恐怖の時間。歳月のへだたりを突き抜けて蘇る記憶を鮮烈に刻みつける短篇小説の魅力。「真夏の犬」「暑い道」「階段」「力道山の弟」「香炉」他四篇。
「オレは嫌なことから君を守ってあげられる」——「思い出し笑い」シリーズ六冊目、ついにマリコは結婚を決意! お付き合いから婚約記者会見までの心の揺れを綴った話題作。(麻生圭子)
よろずもめごと仲裁つかまつり候。旗本妾腹の祝福されざる冷や飯食い平四郎の稼業である。裏店人生の様々な光景を描く全二十四話!
数百人の混血孤児に愛の手をのべた女性の生涯を追った『これはあなたの母』など、人同士の心の触れ合いと温もりが感動を呼ぶ三傑作