作品
指紋は万物不動であるとして個人識別法に採用されたのは英領インドが最初だった。その陰には手柄を競う男たちのドラマがあった
息もたえだえ「天声人語」の断末魔。長野県議会の稚拙な“戦略”。反省なきNHKの“やらせ”体質。返り血覚悟の渾身のメディア批判
大富豪の生後五カ月の娘が殺された。容疑者は十六歳のその兄。だが両親ほか一家全員にも犯行の動機はある。迫真の心理サスペンス
セルビア兵に拉致された仲間を奪還すべく、五人の男たちは雪深い山地を目指す。ハイテクと意志力を唯一の武器に、彼らは敵に挑む
歴史の裏側から、絶えず社会に影響を及ぼしてきた秘密結社の数々。排他的かつ陰謀の匂いに満ちた集団の儀式と実態を語るエッセイ集
シリーズ第五集は、「源三郎の恋」や「秋色佃島」「三つ橋渡った」など人気作品を含む全七篇を収録。新装版で読みやすくなりました
最凶のドラッグ、偽地域通貨、ホームレス襲撃……さらに過激なストリートをマコトとGボーイズが突っ走る。新世代青春ミステリー
若き日の川端康成と大宅壮一という二人の投稿少年を主人公に、近代文学史、雑誌ジャーナリズム史をも描出した青春小説の趣の評伝
“秋晴れや古稀とはいえど稀でなし”愛子会心の句を“この土手にのぼるべからず警視庁”なみと評す冬子。そこまで書くの? 辛口本音
沖縄の殺人事件の手がかりを求めて警部は八尾に。「おわら風の盆」の胡弓の音とともに、三年前の悲しい事件の秘密が今明かされる
十年の在宅介護ののち、母と一緒にいっぷう変わった有料老人ホームへ行くことを選択した。そこは酒、煙草、外泊も恋愛もOK……
「陸軍史上最大の奇才」は昭和という時代を通して、未来の日本に何を見たのか。石原莞爾像と戦前史の見方に変革を迫る渾身の力作
高校の先生と飲み屋で十数年ぶりに再会したツキコさん。七十代のセンセイとの淡き恋を描く、谷崎賞受賞のベストセラーの文庫化
生後五〜十四カ月。離乳食から検診、水泳、初風邪、発疹、旅行、脱臼事故etc。高齢出産を乗り越え理香ママが掴んだ“完璧な幸せ”
京から江戸に下った豆腐職人・永吉と妻おふみ、そして子供たち。親子二代の有為転変にかけがえのない家族の絆を描いた直木賞受賞作
陽気で派手で愛に溢れ——そんなイタリア気質にすっかり染まった通訳田丸氏。イタリアと日本、文化の掛け橋の日々はスリリング!
動物病院で出会った犬猫と飼い主たちとの心温まる触れ合い、小さな事件、言い様のない哀しみを獣医師が優しく綴ったエッセイ集!
日露戦争は政治的にも、軍事的にも“分水嶺”を越えた戦争であった。元自衛隊幹部が今日的視点で捕らえ直すその実相。写真・図版多数
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