晴れの日はカメラを持って40年通い続けている浅草の街へ。雨の日は家で作業をしながら、記憶をさかのぼり、生まれ故郷や、異国の人々との出会いと別れに思いを馳せる……。市井の人々を撮ったポートレイトで世界的な評価を受ける写真家である著者が、その透徹した感性と文章で綴る珠玉のエッセイ集。
石を抱え、水底を歩く男
足踏みミシンの輪唱
スーパー・リアリズムの夜
酢を飲まされる女
松ちゃんのコーヒー
夜の雪
修行僧のふくらはぎ
物をくれたがるひと
少年と孔雀目の男
サンドイッチと赤い星
竹ひごの飛行機
気温が急激に上がる日
カナブンのいる午後
箱メガネとスモモの家
気化する猥談
異郷の多弁な雨
柘榴と三本立て映画館
カリンをもらった日
塩辛やスルメの味
ジャムを煮る
中華鍋を焼く
誰をも少し好きになる日
時間を映す影
夢の発熱
夏に石を抱える
浅草のジェルソミーナ
欠伸のある快楽
台風と胡桃の実
冬の雨と片目の雀
記憶の波
眼の解き目
霧のなかの風景
サイクロンが来た日
ネルのパジャマ
鶯とディズニーの腕時計
赤い布を巻かれた樅の木
番外篇 一番多く写真を撮らせてもらったひと
あとがき
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