電子書籍

美輪明宏と「ヨイトマケの唄」

天才たちはいかにして出会ったのか

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2017年06月14日
ジャンルノンフィクション

美輪明宏はいかにして生まれたか

「自分以外の人によって、己れの人生を克明に調べ上げ語られると、そこには又、異なる人物像が現出する。歴史に残る天才達によって彩色された果報な私の人生絵巻が、愛満載に描かれていて、今更ながら有難さが身に沁みる」――美輪明宏

三島由紀夫、中村八大、寺山修司……
時代を彩った多くの才能との邂逅、
稀代の表現者となった美輪明宏の歌と音楽に迫る、
傑作ノンフィクション!



〈目次〉
第1章 異端にして革命児
「シスターボーイ」と呼ばれて/“天上界の美”と語った三島由紀夫/特異なケースで楽壇に躍り出た問題児/マスコミへの露出に対する反動/ロカビリー・ブームという音楽革命

第2章 長崎の臣吾少年から丸山明宏へ
革新的だった「メケ・メケ」の日本語詞/軍国主義への嫌悪/シャンソン歌手を夢見て上京/女言葉で話すようにしつけられた幼年期/生命感を解放してくれた太陽/「君は大物になる」

第3章 三島由紀夫に見出された若き才能
導きを受けていた野坂昭如/「君も体をきたえなければいけないな」/小説『永すぎた春』の映画化/表現者たちに一斉に訪れた春/ウィットに富んだ新時代のシナリオ/「友達を、裏切るのは許せない!」

第4章 シャンソン喫茶「銀巴里」とともに
橘かほると出会って開かれた道/筑豊地方の炭鉱町での体験/若き映画スター赤木圭一郎の死/「愛の讃歌」が歌えるようになってから死ねばいい/日本人の生活感情から出てきた歌

第5章 中村八大という音楽家
音楽を学ぶために日本へ留学した天才少年/早稲田大学の良き先輩、渡辺晋/永六輔との「六・八コンビ」が誕生/無名の新人を育てる名プロデューサー/映画『からっ風野郎』のスチール写真/「キャンティ」からつながる多彩な人脈/音楽と映画の蜜月時代

第6章 日本初のシンガー・ソングライター誕生
NHKの音楽バラエティ番組「夢であいましょう」/世界に通用する日本の音楽/六年ぶりに再会した二人/それぞれの夢に向かって/自らリスクを背負った勝負/「中村八大リサイタル」から得た教訓

第7章 “ほんとうの日本の歌”を作る
戦争体験と「ふるさとの空の下に」/一九六三年から始まった挑戦/胸をなでおろして安堵した二人/三島由紀夫との創作による芸術/「立派な日本の歌を育てなくっちゃあ」

第8章 伝説の番組「夢であいましょう」
「こんにちは赤ちゃん」の誕生/テレビというメディアの力/西洋のモダニズムと日本の土着性/全国に伝わった丸山明宏の復活/日本人のワークソング

第9章 「ヨイトマケの唄」の衝撃
あこがれの地、ブラジル/ボサノヴァとジャズが邂逅した夜/アメリカ人俳優による『薔薇と海賊』/第二の丸山明宏ブーム/社会派歌謡曲ではなく人生派/「くだらない評価は馬にでも食わせろ」/啓示となった名文「夜を告げる星」

第10章 寺山修司との出会いから演劇の道へ
青森の訛りという生の声/空遠く眸に浮ぶ母の顔/「本歌取り」と「コラージュ」/生死の境をさまよった三年間の入院生活/その才能に気づいていた三島由紀夫/前衛の拠点・草月アートセンター

第11章 60年代の砦・アートシアター新宿文化
「これからはそういう時代が来る」/極秘裏に上映された映画『憂国』/日本人の「エロス」と「死」/代表作となる『毛皮のマリー』/主演に選ばれることの責任

第12章 「ブラジル組曲」で始まったリサイタル
すべては天才歌手――丸山明宏のために/「生きている音楽の為に奉仕せよ」/遺品に残されていた録音テープ/シャンソンという“化け物”/「あたし」と「あんた」/死者に捧げられた無償の愛

第13章 映画『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」
歌舞伎の手法とデカダンス/白羽の矢が立った深作欣二監督/見えない太陽のような存在/中村八大の手で完成した流麗なサウンド/自伝『紫の履歴書』出版を区切りとして

第14章 別離の季節となった一九七〇年
映画『黒薔薇の館』の誤算/野坂昭如、寺山修司との対談/周到に準備されていた「別れ」/一九七〇年一一月二五日、自衛隊市ヶ谷駐屯地

第15章 復活する「ヨイトマケの唄」
「花子とアン」で使われた「愛の讃歌」/幻のアルバム『丸山明宏リサイタル』/民放連の「放送音楽などの取り扱い内規」/自主規制を無視して放送したテレビマン/桑田佳祐の発見によって

第16章 二一世紀へと歌い継いだ者たち
聴くともなく聞いた歌/心の奥にしまい込まれた歌の記憶/歌でつながる不思議な縁/「イムジン河」の純粋さと反骨精神/中村八大の後継者だった加藤和彦/「天才」という言葉で一致した評価/歌い継がれる「ヨイトマケの唄」

エピローグ
丸山明宏から美輪明宏へ/海外が発見した『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」

目次

第1章 異端にして革命児
「シスターボーイ」と呼ばれて/“天上界の美”と語った三島由紀夫/特異なケースで楽壇に躍り出た問題児/マスコミへの露出に対する反動/ロカビリー・ブームという音楽革命

第2章 長崎の臣吾少年から丸山明宏へ
革新的だった「メケ・メケ」の日本語詞/軍国主義への嫌悪/シャンソン歌手を夢見て上京/女言葉で話すようにしつけられた幼年期/生命感を解放してくれた太陽/「君は大物になる」

第3章 三島由紀夫に見出された若き才能
導きを受けていた野坂昭如/「君も体をきたえなければいけないな」/小説『永すぎた春』の映画化/表現者たちに一斉に訪れた春/ウィットに富んだ新時代のシナリオ/「友達を、裏切るのは許せない!」

第4章 シャンソン喫茶「銀巴里」とともに
橘かほると出会って開かれた道/筑豊地方の炭鉱町での体験/若き映画スター赤木圭一郎の死/「愛の讃歌」が歌えるようになってから死ねばいい/日本人の生活感情から出てきた歌

第5章 中村八大という音楽家
音楽を学ぶために日本へ留学した天才少年/早稲田大学の良き先輩、渡辺晋/永六輔との「六・八コンビ」が誕生/無名の新人を育てる名プロデューサー/映画『からっ風野郎』のスチール写真/「キャンティ」からつながる多彩な人脈/音楽と映画の蜜月時代

第6章 日本初のシンガー・ソングライター誕生
NHKの音楽バラエティ番組「夢であいましょう」/世界に通用する日本の音楽/六年ぶりに再会した二人/それぞれの夢に向かって/自らリスクを背負った勝負/「中村八大リサイタル」から得た教訓

第7章 “ほんとうの日本の歌”を作る
戦争体験と「ふるさとの空の下に」/一九六三年から始まった挑戦/胸をなでおろして安堵した二人/三島由紀夫との創作による芸術/「立派な日本の歌を育てなくっちゃあ」

第8章 伝説の番組「夢であいましょう」
「こんにちは赤ちゃん」の誕生/テレビというメディアの力/西洋のモダニズムと日本の土着性/全国に伝わった丸山明宏の復活/日本人のワークソング

第9章 「ヨイトマケの唄」の衝撃
あこがれの地、ブラジル/ボサノヴァとジャズが邂逅した夜/アメリカ人俳優による『薔薇と海賊』/第二の丸山明宏ブーム/社会派歌謡曲ではなく人生派/「くだらない評価は馬にでも食わせろ」/啓示となった名文「夜を告げる星」

第10章 寺山修司との出会いから演劇の道へ
青森の訛りという生の声/空遠く眸に浮ぶ母の顔/「本歌取り」と「コラージュ」/生死の境をさまよった三年間の入院生活/その才能に気づいていた三島由紀夫/前衛の拠点・草月アートセンター

第11章 60年代の砦・アートシアター新宿文化
「これからはそういう時代が来る」/極秘裏に上映された映画『憂国』/日本人の「エロス」と「死」/代表作となる『毛皮のマリー』/主演に選ばれることの責任

第12章 「ブラジル組曲」で始まったリサイタル
すべては天才歌手――丸山明宏のために/「生きている音楽の為に奉仕せよ」/遺品に残されていた録音テープ/シャンソンという“化け物”/「あたし」と「あんた」/死者に捧げられた無償の愛

第13章 映画『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」
歌舞伎の手法とデカダンス/白羽の矢が立った深作欣二監督/見えない太陽のような存在/中村八大の手で完成した流麗なサウンド/自伝『紫の履歴書』出版を区切りとして

第14章 別離の季節となった一九七〇年
映画『黒薔薇の館』の誤算/野坂昭如、寺山修司との対談/周到に準備されていた「別れ」/一九七〇年一一月二五日、自衛隊市ヶ谷駐屯地

第15章 復活する「ヨイトマケの唄」
「花子とアン」で使われた「愛の讃歌」/幻のアルバム『丸山明宏リサイタル』/民放連の「放送音楽などの取り扱い内規」/自主規制を無視して放送したテレビマン/桑田佳祐の発見によって

第16章 二一世紀へと歌い継いだ者たち
聴くともなく聞いた歌/心の奥にしまい込まれた歌の記憶/歌でつながる不思議な縁/「イムジン河」の純粋さと反骨精神/中村八大の後継者だった加藤和彦/「天才」という言葉で一致した評価/歌い継がれる「ヨイトマケの唄」

エピローグ
丸山明宏から美輪明宏へ/海外が発見した『黒蜥蜴』と「黒蜥蜴の唄」

著者

佐藤 剛

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入
電子書籍

美輪明宏と「ヨイトマケの唄」

天才たちはいかにして出会ったのか

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2017年06月14日
ジャンルノンフィクション
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
【3/30(土)】麻布競馬場×メン獄トークショー「令和の会社員人生を駆け抜けろ!」@青山ブックセンター
【3/30(土)】麻布競馬場×メン獄トークショー「令和の会社員人生を駆け抜けろ!」@青山ブックセンター
2/24(土)、25(日)、28(水)霜鳥まき子さん『似合う服だけ着ていたい』発売記念イベント開催のお知らせ
2/24(土)、25(日)、28(水)霜鳥まき子さん『似合う服だけ着ていたい』発売記念イベント開催のお知らせ
【先着100名】新刊『望月の烏』刊行記念! 阿部智里さんサイン会を紀伊國屋書店横浜店で開催
【先着100名】新刊『望月の烏』刊行記念! 阿部智里さんサイン会を紀伊國屋書店横浜店で開催
文藝春秋デザイン部2025年新卒採用 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 文春文庫 50周年×「陰陽師0」「文春文庫 50th 時を超える名作フェア」 全国主要書店にて開催中! 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 佐伯泰英特設サイト