作品紹介

大阪生まれの御曹司、東京住まいの貧乏書生
二人の男の運命や如何に!?

時は明治三十六年(一九〇三年)。ここに始まるのは、極東の島国で生まれた男たちの物語である。
東北の寒村生まれの柾木謙吉は、生家が零落し、逃げるように故鄉を離れ、出版王の書生になった。一方、銀行頭取の息子で大阪のど真ん中で何不自由なく生まれ育った水町祥太郎は、高等遊民をしていた。生まれも境遇もまったく異なる二人であったが、関東大震災直後の東京で邂逅し、意気投合する。そして不思議な縁で、接点を持つことになるのだが……。
明治末期から大正、昭和、平成という激動の九十年間を描いた、ユーモアとペーソスあふれる長編小説。

【本書に登場する人物】映画製作の道へ進む・水町祥太郎/どん底から這い上がっていく・柾木謙吉/美しき令嬢・笠尾華枝/南地芸者・本堂幾久子/美少女・千明ミチ子/出版王・笠尾喜十郎/三文文士・室松二祐/「チェザレ」と呼ばれる内務官僚・笠尾喜之/大阪の鉄道王・維康悌三/映画監督・中河原紫峰/楽壇のニューリーダー・厨子園庸光/「公平、公正であれ」と説く老教師・ジョンストン/アドルフ・ヒトラー/レニ・リーフェンシュタール/少女歌劇団「ニッポン・スヰング・ドォルズ」/インド人数学者・チャンドラカント/妖しい秘書・ナディア/満映の女優・納蘭夢華/東条英機/甘粕正彦/”あの人物”ほか

目次
プロローグ――三十八万千九百三分の一
第一章 「都市の空気は自由にする」
第二章 東京全滅、救援頼ム
第三章 焦土を旅立つものたち
第四章 九千五百キロを隔てて
第五章 都市は酔いしれ、発狂する
第六章 「果して私は何処へ往く」
第七章 セルロイドに刻まれた夢
第八章 愚者の祭典、悪の祭典
第九章 上海共同租界と新京特別市
第十章 少年は魔都を駆け、美女は偽都に微笑む
第十一章 五つの街をめぐる三通の手紙
第十二章 Thanks for the Memory――思い出によみがえる
第十三章 二つの都市のための葬送曲
第十四章 果てしなき曠野の果てに
ようやくのエピローグ
あとがき――あるいは好事家のためのノート

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