島田荘司推理小説賞受賞!
21世紀の『十角館の殺人』がマレーシアから登場
最愛の妻を亡くし引退したベストセラー作家がある日ふと目覚さますと、そこは見知らぬ孤島だった。
やがて桟橋に船が着き、老若男女が島に降り立つ。一行はデジタル機器に囲まれた日常の疲れを癒し、本来の人間性を取り戻す「デジタル・デトックス」のために島に渡って来たという。
メンバー相互の会話や、視線を合わせることさえ禁じられ、読書やメモをとること、音楽を聴くことも不可。食事は菜食のみ、そして殺生も厳禁という環境の中でデジタル・デトックスが始まるが、やがて残酷な連続殺人事件が発生する。
作家はそのすべてを目撃するのだが、なぜかメンバーたちの目には彼の姿が映らないらしい……。
華人系マレーシア人の女性作家が、ミステリ界の巨匠・島田荘司氏が提唱する21世紀本格に応えて放った、〈21世紀の『十角館の殺人』〉!
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