「……俺はいつからハメられてたんだ?」
〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。
◇◇◇
警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。
容疑を否認しつつ稲澤は言う。
「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」
取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけた――いったい、何がどうなっているんだ?
◇◇◇
1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。
事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。
ラストに辿り着いたとき、あなたの頰に流れるのは、涙か、雨粒か――。
◇◇◇
――私に残ったのは、あの人だけだった。
だからこそ、赦せなかった。
レイン
ダーク
ドッグ
ライズ たとえば孤独という名の噓
アイズ いつか永遠という名の瞳

2025年11月21日より、誉田哲也さんの最新警察小説『たとえば孤独という名の噓』が発売になりました。〈姫川玲子シリーズ〉や〈ジウシリーズ〉といったシリーズものの警察小説を手掛ける誉田さんですが、本作はノンシリーズ、一冊完結の警察×スパイミステリーです。それぞれ視点人物の異なる全5篇を通して、一つの事件の真相に迫る手に汗握る一作となっています。幕開けとなる「レイン」から一体どうやって長篇ミステリーが出来上がっていったのか。そして気になるタイトルの秘密についても伺いました。
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