いくつもの鋭い破片 上 ブレット・イーストン・エリス 品川亮

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2026年01月13日
ジャンル小説
コード1639205700000000000C
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『いくつもの鋭い破片 上』(ブレット・イーストン・エリス 品川亮)

いくつもの鋭い破片 上 ブレット・イーストン・エリス 品川亮

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発売日2026年01月13日
ジャンル小説
コード1639205700000000000C

B・E・エリス、畢生の代表作誕生

『レス・ザン・ゼロ』の頽廃と青春。
『アメリカン・サイコ』の不穏と冷血。
アメリカ文学の鬼才、畢生の大作。

1981年秋に起きたこと。それを僕はついに書くことにした。
あの恐ろしい出来事を。

ハイスクールの最終学年。裕福な子女ばかりが通うバックリー校で、僕は人気者の子たちと調子を合わせながら、男子たちとセックスに耽り、家では『レス・ザン・ゼロ』という小説を書き進めていた。僕らが享楽の日々を過ごす一方、周囲には奇怪な出来事が頻々として起きていた――

不法侵入事件の多発。カルト集団の出没。校内のグリフィン像は何者かによって鯉の死骸で冒瀆され、〈曳き網使い〉なるシリアル・キラーが静かに徘徊していた。それがどんな恐ろしいことを引き起こすのか、あのときの僕はまだ知らなかった……。

享楽。虚無。無感覚。何か取り返しのつかないことが起こる予感。
80年代の頽廃をエリスの不穏な声がじわりじわりと綴ってゆく。

13年の沈黙を破って放たれた、米文学の鬼才の集大成的傑作。

担当編集者より

現代アメリカ文学の伝説の傑作『アメリカン・サイコ』の鬼才ブレット・イーストン・エリスは、「僕はこの本を書かねばならなかった」と冒頭に記して本書を語り始めます。主人公はエリス自身と思われる作家志望の高校生ブレット。80年代のポップ・カルチャーに彩られた裕福な若者たちの享楽の物語は、まるで私小説のようです。

けれど、これは本当に私小説なのか? この語り手を信じていいのか? そんな不安と不穏が、読み進めるにつれて、じわじわと私たちに迫ってきます。

濃密な語りに罠を仕掛けて一気に読ませる700ページ超。私は本書を『レス・ザン・ゼロ』meets『アメリカン・サイコ』と呼びますが、これは空疎な売り文句ではありません。これは鬼才の畢生の代表作なのです。

米ニューヨーク・タイムズが「エリスの最新作に新たに備わった危うい繊細さは刺激的」と評し、英ガーディアンも「80年代という熱病じみた夢を見事に描き、ノスタルジーと欲情に満ちて読む者を恍惚とさせる」と賛辞を贈った本書、『Glee』などのヒットメイカーであるライアン・マーフィーの製作でドラマ化も進行中です。

著者

ブレット・イーストン・エリス

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