現在、危機に陥っているEU。その成立前史となる欧州統合運動に、じつはチャーチルが関わっていた。大英帝国の復権を野望する彼は、終戦後の米、露、欧州各国の覇権争いを見据えて、"欧州統合の父"と呼ばれた活動家クーデンホーフに目をつける。母は日本人、父はハプスブルグ家伯爵という出自で、欧州ネットワークを持つクーデンホーフ。その清冽な志を利用すべく、老獪な政治家チャーチルは謀略を巡らせる。ふたりの奇妙な協力関係を物語る貴重な往復書簡を読み解きながら、欧州統合前夜の鼓動を描いた歴史ノンフィクション。本書が処女作となる著者は、チェコ共和国のカレル大学へ留学経験もある若き俊英。第11回松本清張研究奨励事業に入選。現在は毎日新聞記者として被災地報道などに携わっている。EU危機について根本的に知りたいビジネスパーソンや、歴史好きの方にもおすすめの一冊です。
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