初めて親しむ司馬作品は、この順で読め!
歴史小説の大家として知られる巨人・司馬遼太郎。膨大な作品群を前に途方にくれる若い世代のため、良きガイドが登場した。著者は、作家最後の手紙を受け取った元担当者にして、戦史研究家でもある。
60万冊に及んだ蔵書の買いっぷり、史料を読み進める脅威のスピード――間近で目撃した司馬伝説を織り交ぜながら、代表作をわかりやすく解説。道に迷わず司馬作品を読み進めるコツを紹介する。
まずは、『燃えよ剣』から始めよう。土方歳三を初めて人間らしく描いたこの作品には、何よりも小説家でありたかった、という作家の本領がイキイキと発揮されている。
そして、幕末から明治へと作品を読み進み、最後に「なぜ昭和史を書かなかったか」という大きな謎に、初公開エピソードで迫る。
日本人とは一体何者か。
戦場で浮かんだ問いを胸に、22歳の戦車兵だった自分への手紙として作品を紡ぎ続けた作家。日露戦争については、「よくやった過去というものは、密かにいい曲を夜中に楽しむように楽しめばいい」と語り、一方で、ついに太平洋戦争を歴史小説では書かなかった。
歴史を大きな俯瞰で捉えた作品群は、何度読んでも新しい日本人像を提示してくれる。その本質に鋭く迫るガイドブックを頼りに、国民が誇るべき貴重な財産に触れよう。
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