サド侯爵の裁判記録をもとに、その性癖と深層心理をつぶさに検証する。凄まじい乱交と異常性愛の中から浮び上がる真正サドの実像
「私の顔の上に座っておくれ」十一歳の恋人マドレーヌに侯爵サドは言った。シャラントン精神病院で放縦な生活を送るサド。病院での治療を主張する理事長クルミエと、牢獄へ送ろうとする院長コラール。サドは、はたして狂人か犯罪者か性の先駆者か。その生涯と驚愕の真実を法廷サスペンスの形で明らかにする。解説・鹿島茂
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