苦難の時代を歩んだ昭和天皇の実像を描く日本の命運を若くして背負わざるをえなかった君主は、いかに歩んだか。昭和天皇の苦悩と試行錯誤、そして円熟の日々。決定版的伝記。
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私たちは後年の円熟味を増した姿で昭和天皇についてイメージし語ってしまいがちです。しかし、昭和天皇が即位したのは、まだ二十代。世間では天皇の神聖さが説かれていても、右翼や保守派の重臣たちは、内実では天皇をかなり手厳しく見ていました。本書は側近や実力者たちが残した膨大な日記など、一級の史料を丁寧に掘り起こし、生真面目で気負いのある若かりしころから、晩年にいたる、多面的な昭和天皇の姿を描き、司馬遼太郎賞を受賞した必読評伝です。(TT)
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