脳科学から古代史まで、あらゆる知識を駆使して“神の遺伝子”の謎に迫る!
日米を股にかけて活躍したスーパー医学者からの最後のメッセージ。
ウィーン医科大学に留学中の医学者・高山菜月は、ある日、中東系の男性から声を掛けられた。「特殊な遺伝子をお持ちの方をさがしています。」
同じ頃、菜月はウィーンで起きた米国人記者殺しの捜査で、日系人のFBI捜査官の訪問を受ける。
記者が残した6つの意味不明の文字が〈若い女性の遺伝学者〉を意味する可能性があるというのだ。
〈神の遺伝子〉を持つ者の正体と、記者に始まる連続殺人の真相を求める物語が、いま幕を開く。
著者は東大医学部を卒業後の1976年、アメリカで臨床研究を受けて救急医療の現場で臨床医として活躍、同時にファンクショナルMRIの世界的権威としても知られる。さらに脳科学者として、脳の中の水分子から〈脳とこころ〉の秘密を解き明かす
「脳の渦理論」を提唱するなど、まさに三刀流の活躍で世界の医学会に貢献した。
惜しくも2018年7月に亡くなったが、この作品は三刀流のスーパー医学者が我々に残した“最後のメッセージ”である。
【本書は電子書籍オリジナル小説です。】
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