目次

創作
辻原登　鋸山奇譚
女子高校生の失踪、三社長の自殺。三十年越しの奇縁とは──虚実自在の筆が冴える

沼田真佑　白き使者
忌々しき東京で姉・あさひと再会した純生。彼女は猫を飼い、別人のようになっていた

王谷晶　かう人
隣に引っ越してきたいぬかいさんはペットを飼っていた。そのペットは大きくてよく食べる

旗原理沙子　犯罪者と私

岩城けい　フェアリー・ブレッド

2024年下半期同人雑誌優秀作
あまざき葉　掌編小説集　ゆれあうからだ

リレーエッセイ
身体を記す　第10回　古川真人　兄とおれの腕のあいだ

特集 共鳴する小説と映画
対談
平野啓一郎×石井裕也
原作と映画の共同的ライバル関係
映画『本心』で理想的なコラボレーションを行った作家と監督の対話

金原ひとみ×山中瑶子
「わからない」と対峙しつづける
フラットになり続ける時代の創作とは。『ナミビアの砂漠』をめぐる初対談

批評
児玉美月　日本映画が問う命の分別

批評
安藤礼二　燃え上がる図書館──アーカイヴ論　第9回

新ノーベル賞作家論
平野啓一郎　今という時代に受賞すべき作家の受賞

今月のエッセイ
福冨渉　さいきんは、また速くなりました。

櫻木みわ　しお ゆき こおり、いつかの国語

窓辺より
竹中優子　両足を挫く

詩歌
久谷雉　逆説

連載
井戸川射子　舞う砂も道の実り　第3回

又吉直樹　生きとるわ　第12回

藤野可織　でももうあたしはいかなくちゃ　第3回

頭木弘樹　痛いところから見えるもの　第4回

松尾スズキ　家々（いえいえ）、家々家々（いえいえいえいえ）　第8回

江南亜美子　「わたし」はひとつのポータル　第8回

津野青嵐　「ファット」な身体　第9回

東畑開人　贅沢な悩み　第10回

金川晋吾　でもだからこそ日誌　第14回

江﨑文武　音のとびらを開けて　第17回

王谷晶　鑑賞する動物　第27回

平民金子　めしとまち　第44回

松浦寿輝　遊歩遊心　第63回

犬山紙子　むらむら読書　第83回

宮崎智之　須藤輝彦　新人小説月評

文學界図書室
羽田圭介『タブー・トラック』（齋藤明里）
星野智幸『ひとでなし』（陣野俊史）

その他
文學界新人賞応募規定

執筆者紹介