目次

新連載
砂川文次　越境
北海道にロシアが攻め入った「事案」から十年、物資輸送中の自衛隊が急襲され──。渾身の戦争小説が始まる

創作
山家望　紙の山羊　210枚
ある日、行政書士の相川は奇妙な仕事の依頼を受ける。それは謎の人物に教育を施すことだった。新鋭の意欲作

新連載
奈倉有里　ロシア文学の教室

連続対談
“恋愛”の今は　第九回
ゲスト 佐野亜裕美×西森路代
生きづらさを抱えている人たちに

批評
千木良悠子　橋本治と戦争──『蝶のゆくえ』その他の短編集について

渡邉大輔　新海誠と「国民の物語」──『すずめの戸締まり』と七〇年代

特集 無駄を生きる
日常の中で切り捨てられがちな「無駄」について考えました。豊かな「無駄」尽くしの世界へようこそ

ルポ
藤原麻里菜と無駄マシーンを作る
取材・文　鳥澤光

アンケート
わたしが考える「無駄マシーン」
児玉雨子　最果タヒ　高橋弘希
高山羽根子　滝口悠生　長嶋有
藤野可織　村田沙耶香　山形浩生
吉川浩満　吉村萬壱

対談
吉村萬壱×藤原麻里菜
追いかけると、逃げていく「無駄」

ブックガイド
福永信　無駄という無限の宇宙

エッセイ
柿内正午　無駄な読書

巻頭表現
尾久守侑　X回目の空気旅行

エセー
安堂ホセ　好きなセリフ

連載
金原ひとみ　YABUNONAKA　第五回

綿矢りさ　激煌短命（げきこうたんめい）　第二部・第十回

宮本輝　潮音（ちょうおん）　第七十九回

王谷晶　鑑賞する動物　第五回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第十二回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第十三回

平民金子　めしとまち　第二十一回

高橋弘希　近現代音楽史概論B　第二十四講

津村記久子　ぐるぐるマップ　第二十五回

松浦寿輝　遊歩遊心　第四十回

犬山紙子　むらむら読書　第六十回

柴田聡子　きれぎれのハミング　第六十一回

水上文　河野真太郎　新人小説月評

文學界図書室
多和田葉子『太陽諸島』（岩川ありさ）
阿部和重『Ultimate Edition』（柳楽馨）
青山七恵『はぐれんぼう』（東直子）
國分功 一 郎『スピノザ』（千葉一幹）

文學界新人賞応募規定 ／ 執筆者紹介