目次

創作
三木三奈　消火器
人生が思いもしない方向へ転がってゆくのを感じる──必ずやらかす私は、なぜ消火器を手に取ったのか

特集 もうひとつの芸術史
芸術や哲学の力を借りて、ありえたかもしれないもうひとつの歴史を見出だし、醒めない悪夢からの出口を探る

インタビュー
岡﨑乾二郎　「感覚のエデン」を求めて　聞き手・山本貴光

鼎談
鴻巣友季子×川本直×青木耕平　アメリカに抗するアメリカ文学

インタビュー
工藤順・石井優貴　プラトーノフが書いた「もうひとつの革命」

論考
（美術）田中純　芸術史の逆撫で──ハラルド・ゼーマンを継ぐ
（写真）竹内万里子　回復の途上で ──傷つける写真、生み出される言葉
（映画）竹峰義和　闘う伝記映画──ウィリアム・ディータレのハリウッド亡命時代
（マンガ）三輪健太朗　マンガを鉄道で読む人たち ──モダニズムのパロディとしてのキッチュについて
（彫刻）小田原のどか　不在・欠損・病──彫刻、理想化された身体をめぐって

講演
柄谷行人　「力と交換様式」をめぐって
聞き手・國分功一郎　コメンテーター・斎藤幸平

小特集『LOVE LIFE』

連続対談
“恋愛”の今は　第八回
深田晃司×西森路代　感情のプロパガンダにどう向き合うか

批評
佐々木敦　ヒューマニズムについて──実験劇映画作家としての深田晃司

インタビュー
奈倉有里　いま、ロシア文学を読むこと

批評
中村香住　「属性」との付き合い方──『N/A』論

追悼・中井久夫
斎藤環　予言としての「対話とケア」

巻頭表現
山木礼子　怪力

エセー
林家彦三　おどけてみせる

中上紀　没後三十年の熊野大学

連載
金原ひとみ　YABUNONAKA　新連載第二回

王谷晶　鑑賞する動物　新連載第二回

円城塔　機械仏教史縁起　第五回

辻田真佐憲　煽情の考古学　第九回

藤原麻里菜　余計なことで忙しい　第十回

DJ松永　ミックス・テープ　第十回

成田悠輔　未来の超克　第十七回

平民金子　めしとまち　第十八回

高橋弘希　近現代音楽史概論B　第二十一講

綿矢りさ　激煌短命　第二部・第八回

宮本輝　潮音　第七十六回

コラム
ぐるぐるマップ　第二十三回　津村記久子

遊歩遊心　第三十七回　松浦寿輝

むらむら読書　第五十七回　犬山紙子

きれぎれのハミング　第五十八回　柴田聡子

新人小説月評　水上文　河野真太郎

文學界図書室
綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』（児玉美月）
高橋弘希『音楽が鳴りやんだら』（陣野俊史）
今村夏子『とんこつQ＆A』（柴田葵）

文學界新人賞応募規定 ／ 執筆者紹介