書名(カナ) | ワガココロノサナトリウムホセイエン ケッカクヨボウカイトシンヤマノテビョウインモノガタリ |
---|---|
ページ数 | 272ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2015年10月28日 |
ISBN | 978-4-16-008845-0 |
Cコード | 0095 |
私を救ってくれたマザーホスピタルよ、永遠に――
昭和49年、27歳で結核が判明して以降10年間の療養生活と、知られざるサナトリウムの様子や歴史を克明に記した貴重なノンフィクション
「戦場の兵士たちには戦友意識があると聞きます。療養期間の恐ろしく長い結核の療養者同志にも結核戦線の療友という一種独特の感慨がありますし、永患いの末に不幸の転帰をたどる療友の姿を目の前にして感ずるのは、敵弾に斃れた戦友を悼む心にも似たものがありはしまいか」――当時、こう述べた私の脳裏には、「冬の旅」の「菩提樹」を軽やかに口ずさみながら敵陣に突撃していく、トーマス・マンの『魔の山』の主人公ハンスの後ろ姿もあったことは間違いない。
わが心のサナトリウム――それは「保生園」。平成元年に名を改め、現在は「新山手病院」。常に結核撲滅の先頭に立ってきた結核予防会(現在は公益財団法人)の付属病院である。「保生園」は宮崎駿監督のアニメ『となりのトトロ』の舞台となって、一躍知られるようになった。
ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。
雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
※外部サイトに飛びます
感想を送る
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。