書名(カナ) | ビハソコニアリ |
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ページ数 | 164ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年10月21日 |
ISBN | 978-4-16-008881-8 |
Cコード | 0095 |
万物に仏性を見出すひとがいるように、美を欲する心があるかぎり、それはいたるところに顔を出しているのでしょう。
なかば埋もれた美を求め、古今東西の文献を渉猟。日本各地を精力的に取材。
一例をあげるならば松風の音。松籟をもとめて幾度も天橋立、能代に足を運ぶ。
作品の美質は、ロシア文学者・亀山郁夫さんの評「恍惚のノスタルジー 生きる歓び 四季折々の美と歴史が奏でる流離の書。妙なる調べが「ここ」にある」に集約されている感が。
また、各章の扉の西尾喜代子さんの秀歌も興を添えています。
四季の章
春の予感 桜花の下で 鼠穴通り、昼下がり 三春晩夏 九月、春紅葉にであう 落ち葉の季節 板室温泉
風の章
夏の終わり 逢魔が時 桜坂 紀尾井坂 不動沢、無為自然 ケヤキの実の散るとき ユリノキの葉っぱの風車 日光プリンスホテルは風のなかに
音の章
那須高原から 松風の音をさがして
流の章
山本川源流行 阿武隈川源流より 西別川源流から オフィーリアよ、永遠に憩え 珊瑚樹幻想 平安の色望景
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