書名(カナ) | フカワジケンサクライショウジノゴクチュウニッキ ドカイコウシュウチョウキ ニジュウクネンユウヘイサレタセイネンノココロノキセキ |
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ページ数 | 740ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2017年10月27日 |
ISBN | 978-4-16-008910-5 |
Cコード | 0095 |
梅田事件、足利事件、免田事件、島田事件、松山事件、罪田川事件…。戦後、無期懲役以上の判決が確定して、再審の結果、無罪になった例はわずか6件しかありません。
そして2011年、あらたに布川事件の被告(櫻井昌司さん・杉山卓男さん)に冤罪・無罪判決が下りました。
物的証拠が乏しく、「自白」と目撃証言が有罪の根拠であった同事件。起訴当時から冤罪が疑われていましたが、再審の扉は一向に開きません。
なんとか、扉をこじ開けようとする日本弁護士連合会。立ち上がった有志のひとりが著者の塚越豊さんです。
再審無罪までに要した期間は44年…。この間、いかに櫻井さんが嘆き、呻吟したことか。この塗炭の苦しみを、日記を書くことにより昇華させ、自分なりの世界を確立していきました。
全篇を通じ、その過程、魂の遍歴が如実に伝わってきます。
理不尽、かつ不当な扱いを受けている人々に寄り添い、手を差し伸べる一団がいる。この事実に、自然と頭が下がります。
第一章 日記との出会い
第二章 布川事件 ―― 第一次再審請求まで
第三章 日記を書き始める
第四章 束の間の安息は続かなかった
第五章 日記本論 ―― 本格的に日記を書き出す
第六章 日記から分かること
第七章 暗号を考え出した櫻井
第八章 再審において獄中日記はどう扱われたか
第九章 日記からうかがえる要点
第一〇章 第二次再審請求と再審公判の流れ
第一一章 櫻井さんの現状と今後
第一二章 櫻井さんを支えた人々
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