花の家に生まれて 山ガールから伝統文化の世界へ 山根由美

2,200 (税込)
発売日2026年05月29日
発行文藝春秋企画出版部
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(かな) はなのいえにうまれて やまがーるからでんとうぶんかのせかいへ
ページ数 164ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2026年05月24日
ISBN 978-4-16-009086-6
Cコード 0095
書店在庫
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  • 単行本 企画出版
『花の家に生まれて』(山根由美)
  • 単行本 企画出版

花の家に生まれて 山ガールから伝統文化の世界へ 山根由美

2,200 (税込)
発売日2026年05月29日
ジャンル随筆・エッセイ
商品情報
書名(かな) はなのいえにうまれて やまがーるからでんとうぶんかのせかいへ
ページ数 164ページ
判型・造本・装丁 四六判 上製 上製カバー装
初版奥付日 2026年05月24日
ISBN 978-4-16-009086-6
Cコード 0095

26歳で家元を継いだ覚悟と葛藤の半生記

「少々オーバーな表現かもしれないが、私は覚悟を決めるとか、退路を断つという言葉が好きである。家元を継いだ後は、ただ一本の道を進むだけだった。それは平坦な道ではなく、いくつものピークを越えて遠くへと続く山道だった」(序文より)
華道家である著者は、真生流の創始者である祖父・山根翠堂、美術史学者の父・山根有三という家系に生まれました。学生時代には北アルプスを縦走するなど「山ガール」として自然を愛しましたが、やがて祖父の急逝を機に、華道の道へ進むことになります。
本書は、その後の華道家としての修業の日々、祖父亡き後の家元代行としての重責、そして結婚して、二人の子どもを育てながら家元として活動する多忙な日々を綴ります。出産後すぐに子どもを亡くすという深い悲しみを乗り越え、子育てと家元業を両立させる中で抱いた葛藤と、それを乗り越える「花の力」の尊さが共感を誘います。
父である山根有三が成し遂げた学術的功績や、真生流の全国的な発展、さらに文化功労者として顕彰されるまでの歩みも詳細に記録されています。また、若き日の山岳経験、海外での美術調査旅行、テレビ出演や多数の展覧会への出品など、華道家としての多彩な活動が、当時の美術界や社会の動向と絡めて生き生きと語られます。
華道という伝統文化の継承が、いかに深い責任を伴うか、そして人生の苦難や喜びが、いけばなの創作活動にいかに昇華されていくか。伝統文化の世界を背負う一人の女性の、芸術への情熱と家族への愛が詰まった貴重な記録です。

目次



第一章 京都 神戸 東京へ
父と母
京都に生まれる
阪神間に住む
東京に移住
母の実家に預けられる

第二章 小学生、中学生の頃
近所の小学校に通う
花をいけ始める
そろばん塾に夢中
中学受験
ある思い出
杉並区に転居、そして華道を本格的に習う

第三章 思春期を経て大学へ
家元・山根翠堂の他界
いけばな展デビュー
元祖山ガールになる
学習院女子部の雑誌創刊号を作る
我が家の激震
北アルプスの山小屋でのアルバイト
万葉集と日本古代史に親しむ

第四章 いけばなの道へ
家元代行・太田華堂先生の逝去
一本道の入り口
実践での学び 流祖の教え
趣味のピアノを断念
在米日本美術の調査旅行に同行
結婚

第五章 家元継承
家元代行、そして家元に
健康管理の大切さを知る
長女奈津子誕生
翠山荘の新装披露
教祖殿の献花
野外での撮影とテレビ出演
百傑展と女流いけばな展
大きな悲しみを味わう
創流六十年記念式典と晴子誕生

第六章 家元と子育ての両立
ワシントンDCでいけばなを展示
作品集『花がたり』の出版記念会
子供の反抗期に直面
美術研修親睦旅行の企画
『飾る花 贈る花』刊行
創流七十年記念式典と父の喜寿の会
父の集大成
満開の桜が散るような最期

第七章 五十にして天命を知る
三回忌追善の個展
北京で野村万作氏と共演
翠山荘での収録やいけばな作品撮影
東京国立博物館でのお正月花展示
第二代家元を父に追贈
流派いけばな展の企画実施
長女奈津子の結婚と副家元就任
翠山荘での花の集いと流祖・山根翠堂の再評価

第八章 花は希望の光
光陰矢の如し
『自由花をいける』の発刊
花の底力
花を眺めることと、いけること
花と華、そして美を求めて

あとがき

コラム
私の好きな花 三選 蓮
ニッコウキスゲ
芙蓉(一重咲き)
私の好きな日本画 三選 長谷川等伯 楓図(国宝)智積院所蔵
四季花木図屛風(重要文化財)室町時代 出光美術館所蔵
速水御舟 牡丹花 山種美術館所蔵
私の好きな和歌 三選 石走る...... 志貴皇子
あらざらむ...... 和泉式部
山深み...... 式子内親王

担当編集者より

本書は、真生流の華道家元・山根由美さんが、長女の奈津子さんに家元を継承するにあたり、ご自身の波瀾万丈の軌跡を綴った自伝です。
祖父から家元を継承する宿命を受け入れ、華道の道に進みました。その後、結婚、子育て、そして深い悲しみを乗り越えて家元であることの重責を背負いながら、多忙な日々の中で、常に「美」を求め、伝統を守り、花の世界を広げていかれました。
人生の試練を乗り越えるたびに強くなった「花の底力」と、家族や周囲の愛情に支えられた軌跡は、伝統継承の重みと、芸術への尽きない情熱が伝わってきます。華道を通じた人生を描いた貴重な記録です。

著者

山根 由美

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