書名(カナ) | チョウイチリュウニナルノハサイノウカドリョクカ |
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ページ数 | 368ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年07月30日 |
ISBN | 978-4-16-390495-5 |
Cコード | 0098 |
◎勉強、仕事、子育て すべてに応用可能の鉄則◎
著者のアンダース・エリクソン教授は、「超一流」研究の第一人者。
『タイム』『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各紙誌で取り上げられ、
世界中から大きな注目を集めた自身の研究結果の全てを、本書で初公開!
チェス、バイオリン、テニス、数学……。
世界中のトッププレーヤーたちを、30年以上にわたって科学的に研究。
そして導き出された「超一流」への鉄則とは?
鉄則①:自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける
鉄則②:「これで十分」の範囲にとどまっていると、一度身につけたスキルは落ちていく
鉄則③:グループではなく、一人で没頭する時間を確保する
鉄則④:自分の弱点を特定し、それを克服するための課題を徹底的に繰り返す
鉄則⑤:練習を「楽しい」と感じていては、トッププレーヤーにはなれない
鉄則⑥:これ以上集中できないと思った時点で練習や勉強はうちきる
鉄則⑦:上達が頭打ちになったときは、取り組むメニューを少しだけ変えてみる
鉄則⑧:即座にフィードバックを得ることで、学習の速度は劇的に上がる
鉄則⑨:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、一日のスケジュールを組む
鉄則⑩:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる
【目次】
■序 章 絶対音感は生まれつきのものか?
絶対音感は、その言葉の意味するところから、生まれつき持っている人と持っていない人に分かれていると考えられてきた。ところが、幼少期にある練習をすれば、ほぼ全員が絶対音感を身につけることができる、ということがわかってきた。
■第一章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」
短期記憶では、7ケタの数字を覚えるのが限界。実は、それは誤った常識だ。私と特別な練習を繰り返した学生は、最終的に82ケタも記憶することができたのだ。限界を少し超える負荷を自身にかけつづける。そこに秘密がある。
■第二章 脳の適応性を引き出す
限界的練習によって、最も変化が起こるのは脳である。たとえば、バイオリニストやチェリストは練習を積むうちに、演奏において最も重要な左手指を制御する脳の領域が大きくなる。こうした脳の変化こそがあらゆる「能力」の正体なのだ。
■第三章 心的イメージを磨きあげる
チェスのグランドマスターは試合途中のチェス盤を数秒見るだけで、すべての駒の配置を覚え、ゲーム展開を完璧に理解してしまう。超一流が、瞬時に膨大な情報を処理するために活用しているのが「心的イメージ」だ。それは一体何なのか。
■第四章 能力の差はどうやって生まれるのか?
超一流のバイオリニストと、音楽教員になる道を選んだバイオリニスト。両者を比べると、超一流は18歳までに、平均で4000時間も多く練習を積んでいた。だがそのレベルに到達するには、練習時間以外にもある重要な要素が必要だった。
■第五章 なぜ経験は役に立たないのか?
意外にも年長の医師は、若手の医師と比べて医療の知識に乏しく、適切な治療の提供能力にも欠けていることがわかっている。楽にこなせる範囲で満足し、同じことを繰り返していては、一度身につけたスキルも徐々に落ちてしまうのだ。
■第六章 苦しい練習を続けるテクニック
自身の限界を超える負荷をかけつづける限界的練習は、決して楽なものではない。事実、超一流の中に、「練習が楽しい」と答える人など一人もいないのだ。では、なぜそうした苦しい練習を続けられる人と、続けられない人がいるのだろうか。
■第七章 超一流になる子供の条件
心理学者のラズロ・ポルガーは、自身の子育てを通じて限界的練習の効果を実証した。彼は三人の娘を全員チェスのトッププレーヤーに育てあげたのだ。子供は超一流になるまでに四つのステップを踏む。その各段階で親がすべきことは何か。
■第八章 「生まれながらの天才」はいるのか?
わずか11歳で協奏曲を書いたモーツァルト。だがその「作曲」は、他人の作品の焼き直しであったことがわかっている。「生まれつきの才能」で超一流になった人などおらず、またトッププレーヤーに共通の遺伝的特徴なども存在しない。
■終 章 人生の可能性を切り拓く
限界的練習は、すでに多くの分野で活用されている。プロのスポーツチームはもちろん、ノーベル物理学賞を受賞したカール・ワイマンは、限界的練習をもとに新たな学習メソッドを作りあげた。私たちの仕事、学習すべてに応用できるのだ。
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