書名(カナ) | ズイコウキ テンノウコウゴウリョウヘイカ |
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ページ数 | 264ページ |
判型・造本・装丁 | A5判 上製 上製カバー装 |
初版奥付日 | 2016年08月10日 |
ISBN | 978-4-16-390503-7 |
Cコード | 0095 |
12年間にわたりお側に仕え、「生前退位」問題にいたる陛下のお気持ちをもっともよく知る前侍従長が、克明に記録した両陛下の旅の記憶。カラー口絵12ページに写真を収録。
「国内で、海外で、被災地で、両陛下はいつも心を込めて人々と接せられた。一つ一つの場面を思い起こすと、今も感動は新たである」
2003年に宮内庁式部官長に就任、2007年から2015年までは侍従長をつとめた著者は、両陛下の国内外の旅に同行した。戦後60年にあたる2005年のサイパンご訪問、戦後70年のパラオ・ペリリュー島ご訪問という「慰霊の旅」。東南アジア、ヨーロッパ、カナダ、インドなどで国際親善につとめられた「友好の旅」。そして2011年3月の東日本大震災発生以後の、「被災地への旅」。
本書はその旅の克明な記録である。
「何よりも強い印象を受けたのは沿道での人々の歓迎振りであった。空港から田園地帯を通過して御宿舎のある町に向かう途中、多くの人々が道沿いに出ていて、数十メートル毎にいわばかたまりを形成し待ち受けている。そして御車列は、こうした人々のかたまりの前を通過する際にはスローダウンし、両陛下は、御料車の中を覗き込みながら手を振り、あるいは声を上げて歓迎の意を表している人々に対し、出来るだけ一人一人と視線を交わしながら、手をお振りになる。一つのかたまりの前を通過するとスピードを上げ、次のかたまりの前で再びスローダウンするということで、急加速、急減速を繰り返しながら御車列は進むわけである。宮内庁の随行者は御料車の数台後を走行するミニバスに乗っているが、直前に御料車の両陛下をお見上げした達成感からか実に嬉しそうになった人々を次々に眺めると、我々も嬉しくなり、実に素晴らしい体験であった。」(序より)
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