あのころ、早稲田で 中野翠

1,650 (税込)
発売日2017年04月12日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) アノコロ ワセダデ
ページ数 208ページ
判型・造本・装丁 四六判 その他 ニューハードカバー装
初版奥付日 2017年04月10日
ISBN 978-4-16-390630-0
Cコード 0095
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あのころ、早稲田で 中野翠

1,650 (税込)
発売日2017年04月12日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) アノコロ ワセダデ
ページ数 208ページ
判型・造本・装丁 四六判 その他 ニューハードカバー装
初版奥付日 2017年04月10日
ISBN 978-4-16-390630-0
Cコード 0095

60年代というトンネルの出口は嵐だった

1946年生まれ。まさに戦後ベビーブーマー第一世代(団塊世代)の著者は1965年に早稲田大学第一政経学部経済学科に入学。クラスに女子はたった2人だった。高校時代から『共産党宣言』やエンゲルスの著作を読みかじり、左翼にシンパシーを感じていたため、「社研」こと社会問題研究会に入る。『されどわれらが日々--』に触発され、大学に入ったら苦悩する「真摯」な生き方を目指すはずだったのに、入学した翌年に勃発した早大闘争にも今一つのめり込めない日々--。
とはいえ、1965年前後の早稲田のキャンパスは多士済々。キャンパスのベンチに座っていたら、いきなりオルグしてきた「粋な顔立ち」の革マル派トップは、のちの宝島社社長・蓮見清一。面識はないけれど、タモリも吉永小百合も、『突破者』の宮崎学も久米宏、田中真紀子、二学年下の村上春樹も同時期に早稲田にいた。同じ部室の文研(文学研究会)には、のちに直木賞作家となる高橋義夫や、呉智英こと新崎智も在籍し、すでに歴史的かなづかいで奇妙な小説を書いていたのだ。
真摯な左翼を目指しながらも「運動」にはのめり込めず、60年代に花開いたサブカルチャー(「ガロ」、早稲田小劇場、ATG)、ポップカルチャー(グループサウンズ花ざかり)を享受した、懐かしくも恥多き青春を振り返る書下し作品。

目次

六〇年代というトンネル
立派な左翼になりたくて
男子校に乱入?
「都の西北」はテレくさい
いざ「社研」へ
早大闘争百五十日間
バリケードの中で
戦争を知らない子どもたち
ビートルズ、そしてGS
「ガロ」に夢中
桜姫・ATG・つげマンガ
風貌に見る大学闘争のリーダーたち
『ねじ式』ショック
就職戦線サッサと脱落
半世紀後の早稲田へ

担当編集者より

60年代を振り返る著作が静かなブームとなっていますが、著者の中野翠さんも「思い出せるのは今が最後かも」と、書下しエッセイに挑戦してくださいました。カバーの装画は、当時「ガロ」で大活躍されていた佐々木マキさんの作品。ポップでアナーキー、でもどこか哀愁漂う、あの時代の匂いが漂ってきます。当時、早大闘争をルポした早稲田キャンパス新聞会発行のお宝写真集も掲載!

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