書名(カナ) | イイコトダケカンガエル イチハラエツコノコトバ |
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ページ数 | 216ページ |
判型・造本・装丁 | 四六判 軽装 並製カバー装 |
初版奥付日 | 2019年12月05日 |
ISBN | 978-4-16-391147-2 |
Cコード | 0095 |
2019年1月に惜しまれつつも亡くなった市原悦子さん。ドラマ『家政婦は見た!』やアニメ『まんが日本昔ばなし』などで知られる名女優は、折に触れて人々の心に響く魅力溢れる数々の「ことば」を遺していた。
「その日食べられて、大事な友達が数人いて、目の前の仕事をやるだけで満足」
「親の教えは『あやしい男の子どもを孕むな、警察のお世話になるな』だけ」
「今のテレビは音も色も氾濫しているだけで、単なる塗り絵みたい」
「独り身は強くなりますよね。なんか甘さがなくなる」
「女が幸せじゃなきゃ、男も幸せにならないのよ」
……など、女優でありながらも、飾り立てることなく何気ない日常生活を好んだ市原さん。彼女の「ことば」はどれも“生きるヒント”に満ちている。本書タイトルの「いいことだけ考える」も晩年の闘病中に語ったことばだ。
著者でノンフィクションライターの沢部ひとみさんは、1999年の取材を機に市原さんと出会い、以来20年にわたり交流を続けた。16年に市原さんが自己免疫性脊髄炎を発症してからの闘病も支えた人物。今回、沢部さんは、市原さんの幼少期から晩年に至るまで、これまでの取材の記録(テープやメモ)を見直し、関係者に取材を重ね、名女優の知られざる素顔を描き出すと共に、珠玉の「ことば」の数々を紹介している。
1 こうすると左足が動くのよ。〝さあ、一緒に遊ぼう!〟
2 子どもがいないのに「ニッポンの母」って言われるの
3 『まんが日本昔ばなし』は、居眠りしちゃう番組にしたかった
4 やまんばは凶暴だけど心優しいんです。そこが面白いの
5 『家政婦は見た!』の秋子は、貯金も、夫もないのに、よくぞ頑張って生きている
6 ついて行くだけじゃダメ。いつか自分が出なきゃダメなんです
7 モノを減らして、部屋も小さくして、リヤカーひとつでで引っ越しできる、そんな暮らしが理想です
8 今のテレビは音も色も氾濫しているだけで、単なる塗り絵みたい
9 親の教えは「あやしい男の子どもを孕むな、警察のお世話になるな」だけ
10 その日食べられて、大事な友達が数人いて、目の前の仕事をやるだけで満足
11 俳優座養成所の筆記試験は、ほとんど得点ゼロ。だけど受かったの
12 私が兄を殺してしまった、と思った
13 美しい人、醜い人はいない。人には、美しい瞬間と醜い瞬間があるだけ
14 世の中が荒れるほど、愛や信頼が大切だと思うの
15 マンネリに染まると、俳優として瘦せちゃうのよ
16 女が幸せじゃなきゃ、男も幸せにならないのよ
17 お互い入れ歯になっても『まんが日本昔ばなし』だけは続けようね
18 全く違う存在へと突き抜けちゃったんです
19 桜も富士山も好きじゃないの
20 夫の最期に日常でいること、取り乱さないこと、それも演技だわ
21 独り身は強くなりますよね。なんか甘さがなくなる
22 樹木葬なら土に還って、その辺を自由に漂っていられるでしょう
23 首根っこつかまれたように、本に魅せられて
24 落ちていく時の花もある
25 いいことだけ考える
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