担当編集者より

「政経経熱」は一段落ついたものの、日本の経済界の中国進出は留まるところを知りません。しかしブーム以前から中国経済について深く研究してきた著者は、社会、経済的に重要なインフラが中国に現在ないどころか、中国（人）の精神文化から見ても今後ともあり得ないと、ブームに警鐘を鳴らします。「中国には決済がない」「金融がない」「相場がない」等々、「ないないづくし」の項目をあたかもユーモラスな「小咄」のように読み進むうちに、思わず吹き出したくなる中国の不思議さと怖さがじわじわと感じられてきます。（ＦＭ）