書名(カナ) | アサヒシンブン ニホンガタソシキノホウカイ |
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ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2015年01月20日 |
ISBN | 978-4-16-661015-0 |
Cコード | 0295 |
権力闘争に明け暮れる巨大メディアの実態に肉薄!
2014年、朝日新聞社は、慰安婦問題、吉田調書問題、池上コラム掲載拒否問題と、3つの不祥事に見舞われた。日本のマスコミ界にかつてない3大スキャンダルに表出した朝日新聞の内部で、いったい何が起きているのか──。
本書は現役の朝日新聞記者たちが、その取材力を朝日新聞そのものに発揮し、自分たちが働く会社の実態を克明に描き出す。
彼らが暴く朝日の病巣は、けっして「左翼」でも「反日」でもない。硬直化した官僚的組織、人事評価システム、派閥の暗闘……そうした極めて日本的な組織特有の病に冒されていることが、すべての元凶なのだ。それだけではない。朝日の場合、今回のような不祥事すら、新たな権力闘争の道具でしかないのだ。背筋が寒くなるようなモラルハザードが、そこにはある。
「改革者」として登場した歴代の社長たちがいかに権力闘争の渦に呑み込まれて行ったか、世紀の誤報の陰にどのような派閥力学が働いていたのか……そうした事実は、従来の朝日新聞像にまったく新たな光を当てるものである。
最後に彼らはこう警告する。
「極端な話、朝日新聞が残存する左派・リベラルの記者を一人残らず放逐したところで、今のような企業構造がある限り、こうした不祥事は必ずや繰り返されるはずだ」
はじめに 朝日新聞の病巣は何か?
第1章 内側からみた朝日新聞
第2章 吉田調書問題の深層
第3章 慰安婦報道とは何だったのか
第4章 派閥、権力闘争、モラルハザード
第5章 企業としての朝日新聞研究
おわりに 朝日新聞が再生する条件
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