ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 中野雄

1,012 (税込)
発売日2017年07月20日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ストラディヴァリトグァルネリ ヴァイオリンセンネンノユメ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2017年07月20日
ISBN 978-4-16-661132-4
Cコード 0295
試し読み
書店在庫
ネット書店で購入

ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 中野雄

1,012 (税込)
発売日2017年07月20日
ジャンルノンフィクション
商品情報
書名(カナ) ストラディヴァリトグァルネリ ヴァイオリンセンネンノユメ
ページ数 256ページ
判型・造本・装丁 新書判
初版奥付日 2017年07月20日
ISBN 978-4-16-661132-4
Cコード 0295

その価格、音色、構造の謎を解き明かす!

音楽に疎い人でも、ストラディヴァリウスとグァルネリの名前は聞いたことがあるはずです。ともに、17~18世紀に活躍したヴァイオリン製作者です。
その銘器は、1挺数億円で取引され、スター・ヴァイオリニストは、必ずどちらかを使っているといっても過言ではありません。

しかし、この銘器たち、どこが他のヴァイオリンと違うのでしょうか? よくテレビで、1挺ウン千万円の銘器と、数十万円の普及品とを同じ奏者に弾かせて、どちらが本物の銘器かを当てさせる番組を放送していますが、かなり著名な音楽専門家でも、ものの見事に外しています。じつは海外でも、同じような試みは何度も行われています。しかも、本物のストラディヴァリを使い、聴き比べに参加した人たちも、世界一の楽器商であったり、スター・ヴァイオリニストであったりするのですが、これも見事に外しまくっています。そして、結論は、「ストラディヴァリと現代のものとの間に音色の違いはない」!

驚くべきは、その先です。そんな残念な結果が出たにもかかわらず、ストラディヴァリの相場は下がるどころか上がる一方だったのです。 こんなことが、なぜ起きるのでしょうか?

音楽プロデューサーである筆者は、世界に広がるヴァイオリン製作者、ヴァイオリニスト、弦楽器商の人脈を駆使して、この謎に挑みます。とくに、筆者自身がかかわった銘器の取引の実態、または、これまでほとんど知られていなかった贋作の歴史と「作り方」は、驚くべき内容です。

ストラディヴァリとグァルネリの人生、2つの銘器を使った名人たち、ヴァイオリン成立の歴史とその構造、奇人としか言いようのないコレクターたちの人生など、基本事項もしっかり押さえられていますし、貴重な「本物の鑑定書」も図版で紹介しています。

音楽ファンも、そうでない人も、最後まで一気に読みきってしまうこと請け合いです。

目次

・プロローグ~二大銘器は何故高価なのか
・第一章 ヴァイオリンの価値とは何か
・第二章 ヴァイオリンという楽器Ⅰ~その起源と完成度の高さ
・第三章 ヴァイオリンという楽器Ⅱ~ヴァイオリンを構成する素材と神秘
・第四章 アントニオ・ストラディヴァリの生涯と作品
・第五章 グァルネリ・デル・ジェスの生涯と作品
・第六章 閑話休題
・第七章 コレクター抄伝
・第八章 銘器と事故
・最終章 封印された神技
・エピローグ

担当編集者より

バイオリン本というと、音楽の素養がなければ楽しく読めない気がします。しかし、門外漢のわたしが、思わず「面白いっ!」と叫んだほど、一般向けの本です。まず、価格の秘密――筆者は銘器の仲介にあたったこともあり、ものすごいリアリティでウン億円の取引が描かれています。次に音色――テレビ番組で、「うーん、やっぱりストラディヴァリは違うね」なんてコメントしているタレントがいますが、あんなことがありえないのがよくわかります。徹頭徹尾、素人の読者の視線で書かれた、初めてのバイオリン本です。

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

書店在庫
ネット書店で購入
佐伯泰英特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 2024 文春文庫 秋100ベストセレクション 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト