書名(かな) | しゃしんでみる ひめくりにちべいかいせん しゅうせん |
---|---|
ページ数 | 256ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2017年08月20日 |
ISBN | 978-4-16-661136-2 |
Cコード | 0295 |
太平洋戦争の開戦・終戦については、すでに大量の書籍が出版され、すでにネタは尽きているかに思われる。しかし、日めくりのように、毎日何が起きたのかをデイリーに記したものは少ない。
開戦までの1カ月、終戦まで1カ月、そして終戦後の1カ月の計100日間に起きたことを、毎日、追いかけたこの企画は、編著者である石山永一郎・共同通信編集委員のある思いから始まった。
「当時、自分が現役の記者だったら、何を、どう書いていたか、という視点で昭和史を読み返すと、新しいストーリーのようなものが見えてきました。後知恵を排して、その時、知りえたことだけで歴史を再構成してみる。新聞記事の体裁にこだわって、3カ月間を追いかけてみたのです」
たとえば、終戦までの1カ月は、1945年7月16日から始まるが、この日、アメリカのアリゾナ州の砂漠で、世界初の原爆実験が行われている。この線は、原爆投下、そして、原爆症の告発といった形で、終戦後の1カ月へと続いてゆく。
さらに、共同通信が所有するニュース写真をすべての日に掲載したため、視覚的にも、臨場感のあるニュース記事の体裁になった。
もう新しいものはないと思われる戦争関連企画において、画期的な「日めくり」形式は、肩に力を入れずに、あの戦争の本質に迫ることができる。
共同通信が2015年から2016年に配信した大型企画を再編集した本書は、事典としても便利な、新しい歴史本になった。
まえがき
真珠湾への道
1 最終段階への始まり 回帰不能点としての南部仏印進駐
・「真珠湾への道」略年表(1931年9月~41年6月) ●
2 真珠湾への七月「南部仏印進駐」
・インタビュー1「戦争は必ず手順を踏む」保阪正康
3 真珠湾への八月「幻の首脳会談」
・インタビュー2「最悪の決定に歯車かみ合う」森山優
4 真珠湾への九月「御前会議と『四方の海』」
・インタビュー3「英霊盾に譲らなかった東条」山中恒
5 真珠湾への十月「東条英機内閣成立」
・インタビュー4「作文合戦で決まった国策」波多野澄雄
第一部 真珠湾への三十四日間
・インタビュー5「論議になかったアジア解放」孫崎享
・インタビュー6「ひどい誤解、日米双方に」半藤一利
太平洋戦争略年表
第二部 終戦への三十一日間
第三部 終戦からの三十一日間
あとがき
主要参考文献
ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。
雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。
※外部サイトに飛びます
感想を送る
本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。
※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。