情報がかけめぐる現代にあって大事なのは、歴史の縦軸・横軸にそって物事を大局的に見ることだろう。
その稀有なる視点を有するのが藤原正彦氏である。
著者は『文藝春秋』誌上の「巻頭随筆」において、、時機に則した軽妙でありながらも本質を鋭くえぐるエッセイを発表してきた。また、時には同誌で骨太な論考を寄せた。対国政、対コロナウイルス、対中国、対韓国についてなどである。
著者に一貫して通底しているのは、「教養」と「品格」と「ユーモア」ということになろう。その言葉は、いかにも日本人の肺腑にズシンと響く。270万部売れた『国家の品格』のエッセンスは不滅なのである。
それらを一冊にまとめて、通読できる贅沢な体験ができるのがこの作品ということになる。
書名(カナ) | ニホンジンノシンカ |
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ページ数 | 280ページ |
判型・造本・装丁 | 新書判 |
初版奥付日 | 2022年07月20日 |
ISBN | 978-4-16-661369-4 |
Cコード | 0295 |
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