担当編集者より

虫垂がんの治療から２年が経過。治ったとみなされる「５年」まではまだまだ長い。「すわ、２つめのがん？」という事態も起き、著者は否応なく、再発転移や死のことを強く意識することに。とはいえ、日々の暮らしは日々の暮らしとして営んでおり、がんだけと向き合っていられるわけではない。仕事はどうする？　今後の健康管理は？　そのうえ、親は高齢に……。マンションは買ったものの、行く先には取り組まねばならない課題が山積みです。４０代、おんな一人暮らし。さまざまな俗事雑事に追われ、がん治療にゆれる日々を、ときにユーモアを交えながら綴る。がんのある日常、日常の中のがん、がテーマです。（ＫＡ）